ピアノコンクールに向けて練習する子どもの心境を理解する
こんにちは、婿殿ヒロです!
過去の記事でも報告していますが、我が家の子どもたちはこの数年間でいくつかピアノコンクールに出場してきました。
(ピアノコンクール入賞の記事はコチラ↓)
たった一度でも【ピアノコンクール受賞歴】があれば、その後は大きなモチベーションになる。
【ブルグミュラーコンクール】地区大会の幼児部門で、優秀賞を受賞したピアノ歴半年の4歳児
【ブルグミュラーコンクール】小学3・4年B部門での優秀賞から感じた、一度自信がついた子供の強さ。
【ブルグミュラーコンクール・ファイナル】幼児部門で銅賞を受賞したが、重要なのは全国レベルを体感できたこと。
【ブルグミュラーコンクール・ファイナル】小学3・4年Bの銀賞受賞と、審査員評価から予測する採点基準
小学生の娘や幼稚園児の息子が、ピアノコンクールに向けて毎日練習する姿を見てきたわけですが、振り返ってみるとかなり過酷だったなと。
周りの子たちが遊んでいる時間帯でもピアノ教室に通い、周りの子たちが寝ている時間帯では眠たい目をこすりながら課題曲の練習を続けていました。
(こんな生活リズムになります↓)
子どもがピアノコンクールで【入賞】するために必要な最低限の練習時間とは?
【小学生】がピアノコンクールに出場するときの生活リズムとは?〜ファイナルで受賞した娘のケース〜
正直なところ、親の私が見ていても可哀想だなと思ったことは何度かありますね、、、
本人から「もう出たくない」と言われたら、その時は無理強いせずにエントリーを取り消すつもりでしたが、幸いにも一度もそのようなことは言いませんでした。
しかし、きっと内心では辛かったでしょう。
まだ10歳にも届かない子供や、まだ5歳になったばかりの小人ですから。
好きに遊ぶ時間もなく、好きにテレビやゲームもできない。
休みの日も朝からピアノ教室に通い、ピアノコンクールが近づいてくると補講(最後の追い込み特訓)が入るので、夕飯を食べてから夜遅くに習いに行きます。
大人が自分の趣味で習っているならわかりますが、まだ幼い小学生や幼稚園でこの生活ですもん。
そりゃシンドくないわけがありませんよ。
ピアノコンクールに出場することで、その子たちにとって人生の大きな経験になることは断言できますが、一方でリタイヤしてしまう子もいるのが実情です。
それだけ過酷なんです、本当に、、、
ですからお子さんがピアノコンクールに出場する場合は、まず親御さんがしっかりと心境を理解してあげることが大切なんですよ。
まだ幼い子はうまく感情表現ができないことが多いですから、毎日の何気ない会話や表情、仕草から感じ取らなければいけません。
その観点からすれば、ピアノコンクールは親御さんにとっても成長する良い機会になるかもしれませんね(笑
「練習しないとママに怒られる、、、」
「レッスンで間違ったら先生が怖いよ、、、」
こんな気持ちにさせた時点で、もうそのコンクールはっきり言って終了かもしれません。
今回は、我が家の子どもたちがピアノコンクールでいくつか受賞するまで上達させることができた経験から、〈親御さんが心得ておくべき子どもへの接し方〉をまとめますね。
「子どもがピアノを頑張っているのに、どう声をかけたら良いのかわからない」
なんて悩んでいる方に少しでも参考になれば嬉しい限りです。
子どもにとって練習量が上達につながるとは限らない
少し脱線しますが、よく勘違いされていることで〈ピアノはたくさん練習すれば上達する〉という考えがあります。
実はこれ、幼い子どもにとっては半分正解で半分間違いなんですよね。
後者の半分間違いの理由はたった一つ。
子どものメンタルは、ピアノを上達させる上で一番重要な要素ということです。
余程ピアノにのめり込んでいるお子さんでない限り、単純に課題曲の練習を毎日繰り返していくだけでも拷問なくらい過酷なので、まずは本人のメンタルをどうコントロールしていくかが親御さんの役目。
結論から言えば、お子さんのメンタルをコントロールして、ピアノを練習することへのモチベーションを高めてあげれば勝ち、ということ。
これが親御さんに唯一求められる役目です。
ピアノ教室の先生も観察してくれていると思いますが、週に1〜2回会うだけではお子さんの心境を正しく理解するまでには至りません。
それにピアノの先生は技術的なアドバイスが専門ですから、モチベーションがない子にいくら教えても届きませんよね。
だから、親の出番なんです。
正直、勝手に練習させておくスタイルでは、大規模なピアノコンクールでの入賞は厳しいかもしれません。
小さい子が一人でぼーっと反復練習していても、単なる作業で終わってしまうのが普通だからです。
もちろん曲自体は弾けるようになると思いますが、モチベーションがなければ上達スピードは圧倒的に遅いはずで、練習時間が限られているピアノコンクールでは致命的な差につながります。
繰り返しますが、ピアノの上達速度を上げるにはお子さん本人のモチベーションが必要不可欠ですよ!
適切なタイミングを見計らって【褒める・励ます】
ピアノコンクールへの過酷な練習が続くと、お子さんの体力もメンタルも限界に近い状態に、、、
その先に栄光があるので我慢するしかないのですが、親御さんが適切なタイミングで褒めたり励ましてあげることは絶対に必要です。
あなたの言葉はお子さんにとって、マラソンの給水ボトルみたいなもの。
水ばかり飲んでいては走れなくなってしまいますので、本人が少し元気がなかったり集中力が切れているなど、ここぞというタイミングを見計らって激励し、ピアノの能力に自信を持たせてあげるのです。
褒めるという行為は、甘やかすことではありません。
最後に、日本でも500万部を突破した不朽の名著、D・カーネギー『人を動かす』からぜひ知っておいてほしい考え方を引用します。
子供(中略)を、馬鹿だとか、能なしだとか、才能がないとか言ってののしるのは、向上心の芽を摘み取ってしまうことになる。
その逆を行くのだ。
大いに元気づけて、やりさえすれば容易にやれると思い込ませ、そして相手の能力をこちらは信じているのだと知らせてやるのだ。
そうすれば相手は、自分の優秀さを示そうと懸命に頑張る。
引用元:創元社 D・カーネギー『人を動かす』より
(この本は子育て世代にとっても必読書です↓)
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ぜひ、お子さんのメンタルをコントロールし、高いモチベーションのままピアノコンクールに出場させてあげて下さいね。
幼い子どもたちにとって、パパやママに信じてもらえることが何よりのパワーなんです。
あなたが想像している以上に、あなたのお子さんはひとつのきっかけやひとつの言葉で急に成長しますから。
(ピアノコンクールを推す理由はコチラ↓)