コンクール入賞に向けた情報収集は親の役目
こんにちは、ヒロです。
これからピアノコンクールを目指すお子様のために、あなたはこれから色々な情報収集が必要になります。
コンクールは当然ですが、勝負の世界です。
お子さんだけでなく、親同士の勝負にも繋がっていきます。我が子が可愛いのですから、皆さん自然な心理変化と思います。
「どうすれば入賞できるの?」
「入賞のレベルはどの程度?」
初めての方は不安でいっぱいですよね。私の妻も偏頭痛になるほど心配していました、、、。
ちなみに、答えは単純ではありません。様々な因子が絡んでくるので、こうすれば入賞できますとは断言できないのが実情です。
しかし、私にもできることがあります。
それは、我が子が入賞した親として、経験できたことや審査に関する情報をこれから未来のある皆さん方に発信することです。
少なくとも、なかなか出回らない内容というのは断言できます。
何を感じ取るかは皆さん次第ですが、知っているか知らないの差は、少なからず心理面にも影響を及ぼします。
「他人の意見なんて、、、」
という考え方であれば、おそらくこの記事は無意味かもしれません。少しでも不安のある方を対象とするので、ここから得られるものがあれば幸いです。
初めてのブルグミュラーコンクール
我が家の二番目の子は、4歳でピアノを習い始めました。
そして、三ヶ月後には先生から声がかかりました。しかも、ブルグミュラーコンクールです。
ブルグミュラーは有名すぎる作曲家であり、また教書自体のタイトルでもあります。全ての練習曲が世界中で好まれて採用されています。みなさんの知っている曲が、実はブルグミュラー練習曲だったりします。
我が子は楽譜すら読めませんでした。文字すら読めないのですから当然です。そんな理由から、初めは冗談だと思い、本気だとしても断るつもりでした。さすがに年長さんならまだ分るとしても、たったの4歳です。
「YouTubeではそのぐらいの子がショパンを弾いているじゃん!」
確かにその通りです。
しかし、その子達は天才です。御存知ないかもしれませんが、ほとんどの動画の子たちは、10代ですでに有名なピアニストに成長しています。
そんな子に育てる親は、そもそもこんな記事は読みません、、、(笑)
エリート教育ではない、ごく一般のご家庭の、趣味で始めたレベルのお話しをしているということを御了承下さい。
ピアニストになれる人間は、本当に世界で一握りです。かなりの狭き門で、やはりそこにはカリスマ的才能が求めれます。
多くのご家庭ではそこまで考えていないと思います。しかし、それでも入賞は目指すべきです。入賞でしか掴み取れない、次のステップが待っています。
ピアノ歴半年でも、幼児部門の優秀賞は確実に狙える
結論から申しますと、4歳で優秀賞を受賞し、ブルグミュラーコンクールファイナル(優秀賞受賞者のみが集う決勝のステージ)へ進出となりました。

妻は弾き終わった時点ですでに涙腺崩壊していましたが、、、。
選んだ課題曲は30秒程度の長さでしたが、他の子は誰も選んでいなかったのも抜けれた理由かもしれませんね。ちょっと特徴のある旋律で、決して幼児が楽しく弾けるメロディではありませんでした。
コンクールは名前で無く番号で管理されます。(これはお子様の名前によるイメージを避けるためと考えられます。)番号が呼ばれると、係員に誘導されて、ステージの階段を昇り、中央で一礼します。
その後、お子様は自分のタイミングでピアノの椅子に座り、自分のタイミングで弾き出します。
ここでポイントですが、審査員は必ずここから採点しています。
ですので、この一連の流れが全て曲の採点と思って下さい。審査員達の目線を観察しているので、間違いないです(自分の子を見ろよと言われそうですが、、、)。
要するに、この動作からしっかりと練習させて下さいということです。曲は弾けているのに、礼儀作法が残念な子はやはり入賞していませんでした。
コンクールという独特の静観状態で、この礼儀作法と、弾き出すまでの“間”は本当に重要です。そして、弾く曲の色もこれに依存します。
私の子は一度もミスタッチはしませんでしたが、やはり音符の長さはまだ再現性が悪く、毎回出たとこ勝負な状態でした。しかし、それでも年上の子達を押しのけて優秀賞をいただくことができました。
ちなみに、幼児部門の優秀賞は約10名。おそらく、ファイナルに進出できる人数が決まっているのかもしれません。参加者が多ければそれだけ倍率も高くなります。(4歳はうちの子だけでしたので、5~6歳が全部で20名ちょっといた気がします。)
審査員の方が最後に総評を行うのですが、年々増えているとおっしゃっていました。ちなみに、ブルグミュラーコンクールはPTNA(ピティナ)という日本で最も権威のあるピアノ協会の提携コンクールで、まだ歴史は浅いのですがもの凄い人気があります。
最後に、採点の目安を述べます。
今回の審査員は10点満点のうち、①8.0、②8.1、③8.5という採点でした。平均8.0以上がおそらくファイナル進出のボーダーラインといったところでしょうか。

完璧に演奏する子はいません。そもそも、全員必ずミスを出しています。求められるのは、そこからのリカバリーです。
間違えても止まらない演奏が出来るよう、幼児のうちから心がけて練習すべきです。
久石譲先生も「音楽は線であり、止まることだけは美でない」と著書で述べています。深いですね、、、。
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