【ブルグミュラーコンクール】小学3・4年B部門での優秀賞から感じた、一度自信がついた子供の強さ。

コンクール



課題曲が前回コンクールと重なる幸運。そして現実、、、。

 

こんにちは、ヒロです。

 

何事にも、は必要です。無いよりは有った方が良い、素直にそう思いましょう、みなさんも。

 

時に、勝負事であるピアノコンクールでは猶更です。

 

我が家の長女は、前年の県ジュニアピアノコンクールで最優秀賞を受賞しました。そこで弾いた課題曲がなんと!!!!そうです。今年のブルグミュラーコンクールの課題曲に選ばれているではありませんか!!

 

出場するしかありません、これは。

 

小学4年になった長女も少しずつ自信がついてきたので、ピアノ教室の先生から勧められた際には即答でした。

 

ピアノコンクールは結局のところ、時間勝負の一面もあります。課題曲が発表されてから本番までに練習できる期間は限られているので、それぞれのライフスタイルの中でどれだけ時間を注げるかが鍵を握ります。(まぁ、これは全ての勝負事においてそうかもしれませんが。)

 

ここで大事なことは、最初から練習を飛ばす必要はない、ということです。

 

人のメンタルは点ではなく線で繫がっているわけですよ。それは小学生であっても同じことです。ゆっくりと始めて、徐々にペースを上げて行けば良いわけです。本番の手前でピークを合わせてしまうと、そこからのメンタル維持が大変なわけです。結局は一度モチベーションが下がり出すと、人間は落ちる一方です。

 

そして、その考え方がとなり、私達親子は余裕をこいてしまったわけです、、、。

 

要するに、「兎と亀」の兎ですよね。

 

本番2ヵ月前

 

「そろそろ〝あの曲”の練習を再開しますかぁ、、、、」

 

なんて余裕な感じで、長女に久しぶりに課題曲を弾かせてみました。その時は心理的に相当余裕なわけです。散々なくらい弾いてきた曲なので。しかし、いざ弾きはじめると、、、

 

・・・・・・・・・・・・・。 ん?・・・((+_+))??

 

全く弾けません。かなり酷いレベル。前年度の最優秀受賞者とまるで別人です。

 

半年近く弾かないと、もはやゼロからのスタートと何ら変わらない衝撃的な状態でした。そこから長女にとっては地獄のような2カ月間が始まったわけです。

 

ちなみに、どんなに優れたピアニストでも、たった1日鍵盤を触らないだけで能力を戻すのに3日必要と言われています。悪い意味で証明されてしまったわけです。

 

みなさんのお子様には、毎日時間がなくても1回で良いから弾く、ということ強く勧めます。



ピアノの先生、様様でした。

 

長女の危機的な状況を察した先生は、特別に追加レッスンを何度も実施してくれました。毎週のレッスンだけでは足りないレベルだったのです。

 

このピアノ教室も、50代の先生がたった一人で切り盛りしています。

 

すでに30人近くの生徒がいるので、その定期レッスンをこなすだけでも本当に労力が要る仕事なんです。その環境の中、プライベートを犠牲にしてまで、我が家の長女に補講する熱意を見せて下さいました。平日の夜21頃までレッスンをしてもらえるわけです。しかも、追加料金はほとんど取らずに、ボランティアです。

 

長女も小学4年生にも関わらず、スイミングスクール、合唱部、駅伝部、学校のクラブ活動と毎日こなしながらよくもここまでピアノに費やす余力があるなぁと、私達親も感心したものです。(おかげさまで、学力の方はかなり怪しいですが、、、。)

 

しかし、やはり凄いのはピアノの先生です。

 

コンクール当日も、早朝から同じ会場内のリハーサル室を貸切りグランドピアノまで用意して下さいました。そして、本番直前までの3時間近く、我が家の長女のために追い込みのレッスンをしていただきました。

 

繰り返しますが、一切費用を請求してこないボランティア精神ですよ、、、。はっきり言って、普通のピアノ講師なら万単位で請求してくると思います。リハーサル室のレンタル費用まで自腹を切ってレッスンなんて、プロ意識の高さが尋常ではありません。

 

本当に感謝しきれません。

 

しかし、そんな先生も生身の人間です。やはり過労が限界に達していました。コンクールが終わった途端に倒れてしまい、そのまましばらくの間、入院してしまいました。

 

過労死ギリギリの危ないところだったので、迷惑をかけた生徒本人の親として、この話を美化するつもりはありません。

 

ただ、本当に心から尊敬しています。あの情熱自体がもはや芸術で、本当に美しいと思いました。

 

みなさんのお子様も、ピアノに限らず習い事をはじめた際は、このように本気で向き合ってくれる先生に出会えることを願っております。それは時として、親の私達以上に、子供にとっては大きな親になるのです。

 

二年連続のコンクール受賞

 

長女にとっては、初めてのブルグミュラーコンクール

 

同じ課題曲のタランテラでも、初級Aのカテゴリーであったジュニアピアノコンクールに対して、本家のブルグミュラーでは小学3・4年生部門のBという、なんとワンランク上のカテゴリーでした。

 

コンクールによってそのカテゴリーの難易度は全く異なるということです。初級だから初心者、というわけではないんですね。ただ、少なくとも基本はAランクで、Bランクとなると次の年齢層のAに近い印象です。実際にタランテラは5、6年生のAでも採用されていました。

 

それだけ弾く人間や年齢層を選ばない名曲が多いのも、ブルグミュラー25の練習曲の特徴ですね。

 

さて、結果はというと、先生様のおかげで見事に優秀賞を受賞しました。翌月のコンクールファイナルに進出です。3名の著名な審査員の評価は、それぞれ10点満点で8.6、8.0、8.5でした。(毎回点数だけ載せられてもあまり参考にならないと思いますので、次の記事では総評の具体的なコメントをまとめます。)

 

 

別の記事で書いたのですが、実は我が家の二番目の4歳児が幼児部門でファイナリストになっており、なんと姉弟揃っての優秀賞受賞となりました。ファイナルは二日間にわたって県外へ遠征となります。

 

おそらく、コンクールファイナルは全国から優秀賞受賞者が集う、相当ハイレベルな戦いです。次は我が家の子供たちにどんな刺激を与えてくれるのか、今から楽しみで仕方がありません。そしてその刺激こそが、子供たちを更なる次のステップへ連れていくのです。

 

みなさんのお子様も、次、また次、と常に向上心を持って続けられるようサポートしてあげて下さい。

 

それまでの費用や多くの労力を投資した分の成果が、その子の今後の人生に降り注ぐものと信じています。


 

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