ファイナリストの選曲の偏り
こんにちは、ヒロです!
私の娘(小学生)と息子(幼児)は、過去のブルグミュラーコンクール・ファイナルでそれぞれ銀賞と銅賞を受賞しました。
※銅賞の記事はコチラ↓
【ブルグミュラーコンクール・ファイナル】幼児部門で銅賞を受賞したが、重要なのは全国レベルを体感できたこと。
【ブルグミュラーコンクール・ファイナル】幼児部門で銅賞となった審査員評価と、さらに上を目指すために必要な壁。
※銀賞の記事はコチラ↓
【ブルグミュラーコンクール・ファイナル】小学3・4年Bの出場で、家族全員の協調性が求められることを痛感した。
【ブルグミュラーコンクール・ファイナル】小学3・4年Bの銀賞受賞と、審査員評価から予測する採点基準
保護者として「地区予選」と「ファイナル」を毎回聴衆してきたので、ブルグミュラーコンクールの演奏はこれまで300以上も観てきました。
その経験で感じた受賞の条件を自分なりにまとめていたのですが、なんとブルグミュラーコンクールの公式サイトでしっかりデータを出してくれるようになりました(笑)
※その記事はコチラ↓
ピアノコンクールで受賞を狙うなら、まずは【出場カテゴリー】と【課題曲】を慎重に判断すること。
子どもがピアノコンクールで【入賞】するために必要な最低限の練習時間とは?
年々盛り上がりを見せているブルグミュラーコンクールなので、公式データの開示はありがたいですよね。
それだけリクエストも多い、人気のコンクールとして成長していることの裏付けではないでしょうか。
過去の記事でまとめた自分なりの分析と、これらの公式データを比較してみると、受賞者の課題曲選択にはやはり偏りがあることが証明されました。
言い換えれば、審査員に評価されやすい曲、され難い曲があるということです。
「どの曲を選んでも、実際にその子が上手ければ受賞できるでしょ?」
そう思うかもしれませんが、300人以上の演奏を生で聴いて、さらにどの子が受賞したのかもわかってくると、高得点が出やすい曲があるということを痛感するんですよね、、、
今後、ブルグミュラーコンクールにエントリーする子供たちには、全員に受賞を目指して欲しという私自身の強い願いがあります。
※過去の記事でそのことについても触れています↓
たった一度でも【ピアノコンクール受賞歴】があれば、その後は大きなモチベーションになる。
そのためにはまず敵を知ること。
ということで今回は、ブルグミュラーコンクールのファイナリストたちの課題曲選択率について、具体的な曲名も提示しながらお伝えしていきますね!
ファイナルの会場と参加人数
2018年度のブルグミュラーコンクールは、ファイナルの会場を以下の9つに分けて実施しています。
ちなみに地区大会(予選)はさらに多い全国60会場で実施しており、この大会で『優秀賞』を見事受賞すればファイナル進出となります。
1)札幌 107名
2)東北 312名
3)東京 890名 → 圧倒的に多いですね(笑)
4)名古屋 289名
5)東海 159名
6)大阪 506名 →東京大会に次ぐ規模
7)中国 480名 →意外と激戦区?!
8)福岡 256名
9)沖縄 106名
2018年度のファイナリストだけでも、全国あわせるとなんと【3,105】名も!!
予選の人数はもっと多いので、このピアノコンクールがどれだけ人気なのかわかります。
ファイナリストの課題曲選択率
冒頭の方でも述べましたが、重要なことなので繰り返しますね。
ブルグミュラーコンクールで受賞を狙うためには、課題曲の選択が最初のキーポイント。
幼児や小学生のカテゴリーでは、実際に選曲してエントリーするのは私たち親御さんやピアノの先生になります。
つまり、受賞を狙うためには、大人の私たちがしっかりと情報を知っておかなければなりません。
以下に、各コースのファイナリストが選んだ曲の割合を、ベスト3までのランキング形式でまとめます。
幼児部門
1位 スラブマーチ(バスティン) 55%
2位 こどものマーチ(外国曲) 17%
3位 かっこう(橋本晃一編) 14%
3位 はじめての曲 Op.89-1(カバレフスキー) 14%
ご覧の通り、2018年度は圧倒的に偏っています。
ちなみに私の息子もピアノを習って半年でファイナル進出・銅賞を受賞しましたが、課題曲に選んだのは1位のスラブマーチ。
しかし幼児部門の課題曲は毎年変わるので、偏りをなるべく出さないような流れになることも今後予想されます。
それでも絶対に偏ると思いますが、、、審査員だとしても比較すれば必ず偏るのが人間ですので(笑)
小学1・2年A
1位 おまわりさんとどろぼう(バスティン) 39%
2位 にんぎょのうた(ヴェーバー) 23%
3位 よぞらにゆれるほし(しもまきやすこ) 20%
小学1・2年B
1位 アラベスク 23%
2位 牧歌 21%
3位 無邪気 19%
小学3・4年A
1位 小さな灰色のロバ(バスティン) 18%
2位 無邪気 15%
3位 牧歌 14%
ここで意外だったのは、1位が「ブルグミュラー25の練習曲」ではなく「バスティン」から選ばれているということ。
ブルグミュラーコンクールなので「ブルグミュラー」中心なのですが、このカテゴリーまでは他の作曲家の課題曲も混在しており、なかなか判断が難しいところですね。
小学3・4年B
1位 貴婦人の乗馬 23%
2位 タランテラ 13%
3位 バラード 10%
私の娘はこのカテゴリーでファイナル・銀賞を受賞しました。
選曲は2位のタランテラでしたが、やはり上位3曲の三つ巴と言えるほどファイナルは激戦だった印象があります。
小学生5・6年A
1位 貴婦人の乗馬 19%
2位 タランテラ 14%
3位 天使のハーモニー 11%
ひとつ前のカテゴリーとあわせてみても、「貴婦人の乗馬」と「タランテラ」は小学生の中心になってくる2曲と言えます。
受賞を狙うなら、この2曲は必ず考慮すべきかもしれませんね。
小学5・6年B
1位 ゴンドラの先頭歌 27%
2位 空気の精 21%
3位 大雷雨 14%
このカテゴリー以降は【中学生】と【高校生〜一般】の部となりますが、参加人数が少ないので今回は載せません。
ひとつ補足しておくと、1位の「ゴンドラの先頭歌」はこのカテゴリー以降は毎回ダントツで1位です。
つまり、中学生レベルであれば外せない一曲ということ。
この曲は「ブルグミュラー18の練習曲」のひとつですが、小学生高学年になってきたら普段の練習から意識しておいくと良いかもしれませんね。
おわりに
さて、いかがでしたでしょうか?
ブルグミュラーコンクール・ファイナリストたちの課題曲の傾向を知るということは、さかのぼれば、予選となる地区大会で【優秀賞】を取りやすい曲を知るということです。
「ブルグミュラー25の練習曲」「ブルグミュラー18の練習曲」ともに今後もずっと変わりません。
つまり、小学生高学年以降の傾向は例年同様となる可能性が高いということ。
皆さんのお子さんが今後エントリーする際に、この記事が少しでも参考になれば幸いです!