ピアノコンクールで受賞を狙うなら、まずは【出場カテゴリー】と【課題曲】を慎重に判断すること。

コンクール



勝負の舞台にに本気で挑む

 

こんにちは、ヒロです。

 

これまでの記事では、ピアノを習うことのメリットに始まり、コンクールの経験などもふまえてこの分野で子供が成長することのメリットを述べてきました。

 

また同時に、ピアノコンクールに出場するということは、費用はもちろんですが家族全員の協力が必須であり、そして何より本人の努力がこれまでと比べ物にならないレベルで要求されるといった、厳しい話も正直に伝えてきました。影の努力は日本人の美徳ですが、このように辛い現実を乗り越える必要があるということを私ははっきりと発信します。

 

「こんなはずじゃなかった、、、」

「ピアノなんてもう辞めたい、、、」

 

こうなってからでは遅いからです。正しい認識のもとでコンクールに出場させ、そこで上を目指すことで初めて恩恵が受けれる、つまりお子様が成長するわけです。ですから、本気で挑まなければ費用に見合うだけの得るものは何もないと考えて下さい。初めての参加でも良いのです。結果的に受賞できなかったとしても良いのです。繰り返しますが、本気で挑んだかが重要なのです。

 

エントリーするカテゴリーを正しく選択する

 

矛盾するようなことを言いますが、本気で挑むということは受賞を狙うということです。結果的に受賞できなくても良いと言ったのは当然事後の話で、まずは最後の最後まで受賞を狙って下さい。それ以外に本気で挑むという真の目的はありません。

 

スキルアップや場慣れの経験値は、そうして本気で挑んだ状態でようやく蓄積されるものです。これはコンクールが初めてのお子様でも同じです。

 

さて、基本的にピアノコンクールというのは年代別にカテゴリー分けされており、それぞれに課題曲がいくつか割り振られています。コンクールの規模によって曲の種類も増減しますが、概ね5曲前後といったところでしょうか。

 

また、同年代のカテゴリーでも、例えば過去に報告した「ブルグミュラーコンクール」のようにAとBで更にレベル分けしている場合があります。Aは一般的なレベル、Bは少しステップアップした次の世代のAレベルと言えます。要するに、【小学3・4年B】で出場していれば、【小学5・6年A】でも受賞を狙えるといった飛び級に近いイメージです。実際に課題曲も両者同じものが与えられるケースが多いです。

 

つまり、コンクールにエントリーする際には、カテゴリーの見極めがまず重要となります。曲自体のレベルも変わってくるので、受賞を狙うならカテゴリーは上げない方が良いのでは?と普通は考えてしまうかもしれません。

 

しかし、私がお勧めするのはカテゴリーを上げる方の選択です。ただし、条件としては小学校入学前の幼児期からピアノを習っていたお子様に関しては、ということ。その理由としては、基礎を幼児から始めて継続している子供達は基本的に皆レベルが高いからです。

 

小学生から習い始めた場合は、余程の練習量でない限りは通常のカテゴリーを選択した方が無難です。無謀なチャレンジは本人にとってもよくありません。コンクール本番になっても弾けるレベルに達していない子を見ると実に可哀想なものです。

 


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課題曲を選択した時から勝負が始まっている

 

続けて、エントリーする際の課題曲の選択ですが、これは指導にあたるピアノの先生がその子のレベルや性格に合わせて決定しているのが一般的かと思います。

 

しかし、この課題曲によって受賞の難易度が変わるといっても過言でありません。曲の長さや曲調によって、表現のしやすさ(要するに審査員へのアピールポイントの多さ)が異なるのが実情だからですね。多少のミスタッチがあっても難易度の高い曲で表現豊かであれば、それだけ高得点に繋がりやすい印象です。逆に、ミスタッチをしないことが最低ラインで、点数は表現力で決まるといった曲もあります。

 

いずれにしても、ピアノコンクールへ出場が決まったのなら、まずは選んだ課題曲の過去の実績をよく調べて下さい。これは親御さんの役目と思います。コンクールになると公式サイトも充実しており、過去の受賞歴まで掲載されている場合もあります。

 

まずは敵(ここでの敵とは、他の参加者という意味ではありません)を知ること。しっかりと情報収集して下さい。特に動画サイトで受賞した子の演奏をアップしている人もいますので、そのような演奏レベルは積極的に聴いて耳を育てて下さい。小学生レベルの楽譜であれば、プロの演奏も必ずあるのでそちらがお勧めです。

 

コンクールで勝ち進むことの意味

 

この記事の最後に、ここ数年間で大人気となっている「ブルグミュラーコンクール」の実行委員長が、今年のファイナリスト達に送った言葉をまとめます。これまで私が主張してきた考えを、同じように主張されていました。

 

地区大会で優秀賞を受賞した瞬間はさぞ嬉しく、一所懸命(←一生懸命とのニュアンスの違いを意図していると思います)練習した甲斐があったと感じたのではないでしょうか。ファイナルの参加者全員が「努力すれば報われる」を実体験したことで、今後もピアノに限らず「目標に向けて努力する」ことに前向きになれると思います。

 

しかし、本日の参加者全員が地区大会通過者です。ちょっとやそっとではトロフィーをもらえるものではありません。上には上がいることを知ることで謙虚さや他への尊敬心を身に着けることもできますし、運不運を受け入れることで人間の奥行を深めることもできます。

 

また、適切な目標設定することも意欲喚起する上で重要です。たとえば小学校3年生がA部門で金賞を受賞したら来年は【小学3・4年B部門】にチャレンジしてもよいでしょう。B部門で金賞を受賞したら、ピティナ・ピアノコンペティション(←日本最高峰のジュニアピアノコンクールのひとつ。多くのピアニストがここを通過している)など、より難しいコンクールにチャレンジしてもよいかもしれません。

 

皆さまには、ピアノコンクールを演奏技術の向上のためだけでなく、人生における重要な様々なことを学ぶ場として捉え、末永くピアノ学習を続けて頂くことを願っております。

 

まさに、ピアノを習うことのメリットはこれに尽きるのです。

 

残念ながら世の中には、ピアノなど音楽の習い事に対して時間を割くことは無意味、あるいは生産性が無いといった発言をする方も多いです、、、。たしかにピアノを習っていればテストで高得点が取れるわけではありませんし、費用も多く発生するのが実情です。

 

しかし、私が考えるに、お金と効率だけで世の中を観ること自体がつまらない人生です。資本主義に移行して数百年が経過してもなお、現在もピアノという弦楽器が世界中の人々を魅了し続ける目に見えない理由がそこにはあるのです。


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