ピアノソナタ【熱情(アパショナータ)】
三度の飯よりピアニストの演奏を聴くのが好き!
こんにちは、ヒロです。
今回はベートーヴェン作曲の中でも最高傑作のひとつとして名高い、【熱情】についてまとめます。
正式名は『ピアノソナタ第23番ヘ短調』で作品57。
ベートーヴェンの創作期としては中期に当てはまり、傑作がいくつも生み出された時代に作られています。
日本では【熱情】として馴染まれていますが、海外では【アパショナータ】の通称で有名です。
その名の通り、曲中は燃えるような激しい感情を表現している部分が多いのですが、、、
穏やかだったのにいきなり大音量で狂ったような曲調になったりで、知らずに聞いているとビックリするので音量は要注意ですよ(笑)
この【熱情】もソナタとして三部構成になっており、第一楽章から第三楽章まで流して聴くのが一番理想なのですが、トータル30分弱あるので長い、、、
ということで、今回は最も代表的な第三楽章(へ短調)に絞り、私が厳選したお気に入りのピアニスト演奏を紹介していきます。
【熱情】の第三楽章は、ピアニストの演技を一緒に観ることで何倍も魅力的な曲に変わりますので、良い演奏に出会うことがまずはキーポイント。
前回記事の【月光】と同様、圧倒的に演奏力に優れているピアニスト3名をランキング 形式にしました。
(ベートーヴェン【月光】の記事はコチラ↓)
【月光】~第三楽章~を聴くなら迷わずコレ!!お勧めのピアニスト紹介【動画付き】
あなたもぜひ、ベートーヴェンのピアノソナタ第23番【熱情】の世界にどっぶり漬かって下さいね!
熱情(第三楽章)のオススメ演奏TOP3
それではさっそく、激しい【熱情】の曲調を聴衆を惹きつける見事な演奏で弾いてくれたピアニストを3名を紹介します。
3名とも圧倒的な演奏力なので、それぞれの見所も解説していきますね。
第3位 クラウディオ・アラウ・レオン(Claudio Arrau Leon)
3位は20世紀を代表するチリ出身のピアノ巨匠、クラウディオ・アラウの演奏力。
1991年に他界しているので、今の時代では知らない人も多いと思います。
ちなみにクラウディオ・アラウですが、リストの高弟(こうてい=優秀な弟子)であるマルティン・クラウゼに師事していたことでも有名。
正直、今回紹介する動画についても白黒のかなり古い映像なのに加え、80年代当時の録音技術なので音質も良くありません。
しかし、映像技術のハンデを補うだけの雰囲気を作り上げている名ピアニストであることは、実際に観れば十分に伝わってきます。
「よくぞ映像で残してくれた!」と感謝したいほどの名演奏ですよ。

第2位 ダニエル・バレンボイム(Daniel Barenboim)
前回のベートーヴェン【月光】の記事でもランクインしましたが、本当にこの方の演奏は味があります。
彼はもはやベートーヴェンの化身でしょうか?
それほどピアノソナタの演奏に関しては、世界的権威といっても過言ではありませんよ。
アルゼンチン出身(国籍はイスラエル)のユダヤ人ピアニストであることから、どうしても政治活動と炎上が付きまとってしまうのですが、、、、
バレンボイムのピアノ演奏だけは、誰にも介入できない神がかった領域。

第1位 ラン・ラン(Lang Lang 、郎朗)
【熱情】を語る上で、ラン・ランの演奏は絶対に外せません。
顔の表情、弾いていない時の手の演技力、体全体での表現、それら全てがパーフェクト!!
ちなみにラン・ランはリストの名曲【ラ・カンパネッラ】でも世界屈指の演奏をします。
(リスト【ラ・カンパネッラ】の記事はコチラ↓)
リスト【ラ・カンパネッラ】を後世につなぐ、世界の天才ピアニスト【TOP3】はこれだ!!(動画つき)
ラン・ランは中国出身ですが、欧米の著名な重鎮ピアニストたちにも師事しており、これからの時代を担う世界的ピアニストであることは間違いありません。
実は2位にあげたバレンボイムの弟子ですが、この【熱情】は師匠を押させて堂々の1位です。
それにしても演技力が圧倒的、、、、

おわりに
いかがでしたか?
【熱情】第三楽章の出だしのところ、あなたも癖になりませんか?!
タータ タータ タータタータタータタータター
ティロリロリロリ〜
ティロリロリロリ〜
私は普段から聴きすぎてこの部分が頭からもう離れません(笑)