『パガニーニによる大練習曲』 第3番 嬰ト短調
こんにちは、ヒロです。
リストの『ラ・カンパネッラ』が頭から離れない毎日を過ごしております。
日本人でこの曲が好きな方って本当に多いですよね!
日本人ピアニスト【辻井伸行】が弾いている映像が最近TVでよく流れたので、ピアノをあまり知らない人達にも一気に知名度が上がった感じがします。
『カンパネッラ』はイタリア語で『鐘』を意味しますが、実はリスト、4曲も作ってるって知ってました?
最も有名なのが『パガニーニによる大練習曲』の第3番、嬰ト短調の『ラ・カンパネッラ』。
あなたが聴いたことがある『ラ・カンパネッラ』はおそらくこれです。
私もこの曲を毎日聴いています。
終盤のダイナミックなフィナーレ、何度聴いても快感ですよね!!
実は、一般の家庭に多いアップライトピアノでは、構造上音がつながってしまって弾けないと言われている難易度なんです。
まぁそんな早く弾ける人ならそもそもプロレベルなので、たいていはグランドピアノを持ってると思いますが、、、。
非常に人気の曲なので、コンサートでも色々なピアニストが演奏しています。
しかし、”弾かされて”いる人がほとんど、、、。
自分のオリジナルの表現を出しつつ、リストと同じテンポで弾けるピアニストってごくわずかなんですよ。
ということで、今回は私がこれまでに聴きまくった中からTOP3をセレクトしてみました!
勝手ながら、選考基準はこの『ラ・カンパネッラ』の世界観を後世につないでいくピアニスト。
技術・表現力・演技力の3点セットで考えました。
特に演技力が凄いピアニストの『ラ・カンパネッラ』って、その世界に引き込まれますよ?
あなたもぜひ、このTOP3の演奏を動画でご覧下さい!
1位:ラン・ラン Lang Lang

引用元:https://www.siriusxm.ca/lang-lang-new-york-rhapsody/
1982年、中国出身のラン・ラン。
意外にも日本では知らない人が多いですが、世界的には将来有望な一人とされています。
中国人というだけで日本では少し抵抗されてしまっているのかもしれませんね、、、。
非常にもったいない先入観ですよ!
ちなみに、日本でおなじみ『のだめカンタービレ最終楽章』では、主演の野田恵(上野樹里)が弾く演奏はすべてこのラン・ランが吹き替えています。
将来というより、現在(30代)ですでに異常なクオリティ、、、。
それもそのはず。この略歴ですよ、、、。
- 歴史的ピアニストである【ホロヴィッツ】の孫弟子
- 【ルービンシュタイン】→【バレンボイム】→【ラン・ラン】とルバート奏法を継承中
ラン・ランの技術・表現・演技力の揃った、若手世界一の『ラ・カンパネッラ』をご覧ください!
『鐘』の周りに群がる『鳥』たちを表現しているのでしょうか。
指を鳥のクチバシのようにして鍵盤をあえて”たたく”演技力はとくに必見ですよ!!
いやー、彼の表情もたまりませんよね?
まるで劇団を見ているかのような、直接語りかけてくるような、そんな演奏です。

あなたもラン・ランの演奏に引き込まれたんじゃないですか??
いいですねぇ~、わかりますその気持ち!!
2位:アリス=紗良・オッド Alice-Sara Ott

引用元:https://www.alicesaraott.com
1988年、ドイツ生まれで、父がドイツ人、母が日本人のハーフです。
ドイツでは若くして様々なコンクールで優勝してきた申し分ない経歴。
女性ならではの柔らかい繊細なタッチと、高速テクニックが融合した、、、、
。。。
いえ、ここは正直にホンネを言いましょう。
めっちゃ美人なんです、、、。マジで。
『パガニーニによる大練習曲』でなく『ポニーテールによる大練習曲』と名付けましょう!
1位のラン・ランと比べると力強さは劣りますが、なんでしょうね、、、
うまいし美人だしで、見惚れてしまうんです。
「それはお前の勝手な評価だろ(笑)!!」
わかっています。でもいいんです。
2位なんです。
とにかく聴いて(観とれて)下さい☟
アリスのおかげ?で、ずっと苦手だったポニーテールがなぜか好きになりました、、、。
ちなみに最近のCD音源ではもっと上手くなっています!

3位:辻井伸行 つじい のぶゆき
2位のアリス・紗良と同じ1988年生まれ。
日本では最も有名なピアニストになったのではないでしょうか?
メディアでの露出も増えたので、ピアノに興味がなくても【辻井伸行】を知っている人は多いと思います。
生まれつきの障害を背負いながらも第一線で活躍し続ける姿は、今も世界中で賞賛されています。
一方で、辻井伸行の技術力について賛否両論あるのは事実です。
はっきり言ってしまえば、盲目なのでミスタッチは多いほうかもしれませんね。
独特の息づかい音もかなり大きいので、気になる人もいると思います。
でもそのハンデを差別しないで評価されるということは、ある意味、ピアニストというひとつの土俵へあがる人間への敬意ではないでしょうか。
私はそう思います。
表現力に関しては申し分ありません。
多くのピアニストの演奏が全体的にのっぺりしてしまう『ラ・カンパネッラ』ですが、辻井伸行の演奏は最後まで表現が力強いです。
素人目なら演奏が凄すぎてミスタッチにすら気付かないかも。
ちなみにYouTubeでの『ラ・カンパネッラ』の再生回数は、辻井伸行が世界一!
頭の中がいったいどのような世界になっているのか見てみたいですよね?
楽譜も色も知らない【辻井伸行】という中で、どうしてここまで表現できてしまうのか、、、。
本人は「両親にたくさん経験させてもらった海外旅行の思い出を表現に使っている」と言っていましたが、その風景すらどう感じとっているのかすら、私たちは知るすべもありません。
それにしてもこの『ラ・カンパネッラ』の強弱と力強さ、本当に凄いですよね。
あなたはどう感じましたか?

おわりに
さて、『ラ・カンパネッラ』を後世に受け継ぐTOP3のピアニスト、いかがでしたか?
今回は私がセレクトしたので、あなたのオススメもぜひ教えて下さいね。