少子化が進む時代で子供のための育成会は続けるべき?廃止すべき?3年連続で育成会役員を経験して思ったこと【ホンネ】

育成会 少子化 廃止 存続 医療・健康

子どもたちのための「育成会」という文化

 

こんにちは、婿殿ヒロです。

 

皆さんの地域には、子供たちのための育成会という組織はありますか?

 

ひとことで育成会といっても、地域ごとにその活動内容は異なりますし、人口によって規模も違うはずです。

 

しかし、どの地域の育成会も「子供たちの交流を図る」という目的は概ね同じではないでしょうか。

 

余談ですが、ウィキペディアで「育成会」を検索してもたった一行だけ、、、

 

育成会(いくせいかい)とは、育成を目的とした団体の総称。

 

短いわ!

 

話を戻しますが、私たち家族が今住んでいるところは市街地と田舎の中間くらい。

 

娘はもうすぐ小学5年生になりますが、ひと学年が50名程度なのでやや少子化気味の地域と言えますね。

 

この地域でも子供たちのための育成会は結構昔から続いているようで、人口は少ないもののそれなりに歴史があります。

 

多くの育成会では、そこに所属する子供たちの親御さんたちから毎年役員を選出し、次の年度になる時は別の人に交代といったシステムで運用しているのではないでしょうか。

 

そんな中、不運にも私は育成会役員として3年連続で運営に携わっているので、通常1年間の役回りでは絶対に見えなかった視点も増えてきました。

 

今回は子供たちのための育成会について、近年の地方がおかれている現状をふまえつつ、3年間携わった私なりの考えをホンネでお伝えします。

 

少子化の影響があまりに大きすぎる、子供たちのための育成会

 

日本の少子化は地域にも顕著に現れており、当然ですが地域単位で見ても子供の人口が年々減少しています。

 

新興地域であれば子供が多くて大変なところもチラホラ見かけますが、地方の多くの地域では子供が減っているのが現実。

 

ということで、結論から先に言ってしまうと、子供たちのための育成会は少子化の影響をモロに受けています(マジで)。

 

実際に、少子化の影響で育成会がどのような状況に陥るかといえば、

 

① 子どものいる家庭が少ない

② 育成会に参加する子どもの絶対数が減っていく

③ イベントが盛り上がらない

④ 育成会自体を脱退する家庭が増えてくる(会費を払いたくないなどで)

⑤ 新規の家庭が初めから入会してこなくなる

⑥ 既存のメンバーだけで運用するはめになる

⑦ 同じ親が何度も育成会の役員をやる必要が出てくる

⑧ イベントのネタが尽き、参加率も悪いのでモチベーションが低下

⑨ 育成会をボランティアで運用する親たち自身の不満が募る

⑩ 育成会を廃止する動きすら徐々に出始める

 

はい、こんな感じです。

 

まさに負のスパイラル状態ですよね、少子化と育成会の関係は。

 

皆さんの地域ではいかがでしょうか?

 

団塊の世代により、都心も田舎も多くの子供たちで溢れた賑やかな時代はもう願ってもやってきません。

 

これからの少子化の時代に沿った、“親たちの負担が少ない育成会の運用が求められる時代”に移行していくものと私は予想しています。

 

親たちが大変な育成会は廃止すべき?

 

上に述べたオチのように、実は私の地域でも最近、育成会の廃止論が出始めています。

 

当然のことかもしれません。

 

私は仕方なく3年間連続で役員をやっていますが、1年目は結構しんどかったのでその気持ちはよく理解できます。

 

しかし、育成会のイベントを通して毎年毎年同じ子供たちを見てきたので、今になって振り返ってみると色々な視点で考えられるようになりました。

 

結論としては、私は育成会を続けていくべきだと確信しています。

 

たとえ、どんなに親たちの負担が大きくても。

 

どんな形でも良いので、子どもたちの育成会は廃止すべきではありません。

 

その主な3つの理由を述べます。

 

子どもはやっぱり、子ども同士で遊んでいる時が一番楽しそう

 

現代っ子は良くも悪くも友達同士で遊ぶ機会が激減しました。

 

私が小学生だった二十数年前と比べると、遊んでいる子どもたちの姿を見かける頻度は本当に少ないです。

 

宿題の量も増え、習い事や塾で土日すらも忙しい今の小学生たち。

 

家でゲームをしたりユーチューブを観たりして過ごす方が楽なので、みんなで公園で遊ぶようなことってほとんど無いですもん。

 

このような時代では、育成会のイベントって本当に貴重な機会になっていますよ。

 

イベント内容さえしっかりすれば、楽しそうに笑顔ではしゃぐ子どもたちの姿を見ることができます。

 

学校行事だけでは親同士のつながりが限定されてしまう

 

学校行事に参加すれば、同じクラスの親や同じ学年の親とは顔見知りにはなりますが、その他になるとあまり接点がありませんよね?

 

しかし、地域の育成会は小学生から中学生まで学年関係ない流動的な組織なんです。

 

ですから色々な世代の親と話せる機会になり、学年を飛び越えた貴重な情報がわりと入ってきます。

 

これって結構大事なことで、例えば育成会の役員会などで全く知らない親と話し合ったりすると、自分が知らないレベルの地域の文化や伝統など教えてもらえたりするんですよね。

 

親にとっても勉強になるんですよ、意外に。

 

子どもたちに高齢者との社交性を磨く機会を与える

 

私の所属する育成会では、毎年必ず地域の高齢者との合同イベントを実施しています。

 

これには高齢者側の団体とのすり合わせもあって大変なのも事実ですが、知らないおじいちゃん・おばあちゃんと触れ合えるサロン的な場って本当に貴重なんです。

 

今の子供たちは高齢者との接し方を上手く学ベてないんですよね、、、。

 

その一方で、高齢者たちも独り身だったりが多くて寂しかったりするので、そこを企画から上手く活用するわけです。

 

小学生低学年の子なんて特に純粋なので、初めは照れて近寄らなかったりしますが、打ち解けたあとはみんなおじいちゃん・おばあちゃんと楽しく会話しています。

 

微笑ましい光景ですよね。

 

今の時代の子供たちは高齢者への苦手意識が強い子が多いので、地域で老若男女問わず協力して交流し合っていくのが自然な教育なのではないでしょうか。

 

おわりに

 

育成会の運用って周りが想像している以上に大変ですよ、実際。

 

役員をされている方ならよくわかるはずです。

 

皆さん働きながら育児も家事もこなしているのに、さらに育成会にまで時間を費やして、、、。

 

それでもやっぱり子どもの楽しんでいる笑顔ってイイじゃないですか。

 

親御さんみんなが協力し合って、子供たちみんなを成長させる機会を提供するのが育成会です。

 

もし皆さんの地域でも育成会の運用に詰まっていたら、本来の目的をもう一度思い出すことからアプローチして、時代にあったスタイルを再構築してみてはいかがでしょう。

 

たったひとつのイベントでも、その子にとっては大きく成長するステップに繋がるわけですから。