ガンの【放射線治療】をする場所って危ないの?!その【不安】すぐに解消します。

がんと放射線療法

放射線治療(ほうしゃせんちりょう)って?

 

こんにちは、婿殿HIRO(@donomuko16)です。

 

ぼくの仕事は、ガンに【放射線】をあてて治療すること。

「放射線治療」とか「放射線療法」とか、こむずかしい呼ばれ方をしますね、、、。

あまり聞きなれないかもしれませんが、実は放射線治療ってガン3大治療のひとつなんです。

 

残りのふたつは、手術と化学療法。

「おいおい、化学療法ってなんだよ、、、」って方も多いかもしれませんね。

ざっくり言えば、【抗がん剤】という薬を口から飲んだり点滴したりすることです。

 

脱線したので本題に戻します。

 

この放射線を使ってうまく”ガンを被ばくさせてあげる”と、ガンが小さくなるんです。

実はガンにも色々な種類があるのですが、そのほとんどが放射線に敏感!!

ガン細胞(DNA)がどんどん破壊されて、どんどん小さくなる。

 

ぼくはかれこれ10年近くこの放射線治療に携わっているので、本当に完治した患者さんを何百人とこの目でみてきました。

 

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【放射線】治療というだけで、被ばくを怖がられる現実

 

でも、ひとつ残念なのが放射線治療の【放射線】っていうワード。

やっぱり、一般の方からすると結構不安になると思います。

特に東日本大震災以来、日本人って【放射線】とか【放射能】に過敏に反応するようになってしまいましたから。

 

それは、被ばくが怖いから。

 

実は先日こんなエピソードがありました。

治療装置が置いてある部屋に入った配管業者さんが、修理に来てくれたのですがなぜか作業を嫌がるんですね。

すぐに遠くに行ってしまう、、、。

会話するにも「いったん外でいいですか?」なんて言われる。

 

よくよく話しを聞いていると、業者さんから思わぬひとこと。

「いや、私ねぇ、あんまり被ばくしたくないもんで。近づくのはごめんなさい。」

 

初めは??でしたが、すぐに気付きました。

「あぁ、この人は放射線治療装置からずっと放射線が出ていると思っているんだな」と。

 

でもそれって当然だと思います。

一般の人が放射線治療の詳しいことなんてわからないですもん、普通は、、、。

 

被ばくが怖いのは、素直な反応なんですよ。

だからこそ、放射線治療の専門家であるぼくにできることは、正しい知識を伝えていくこと。

放射線治療のどこに被ばくが生じて、どこまでは被ばくが無いのか。

 

患者さんや家族の方だって今まで気になっていたのかもしれませんよね。

もし聞きたくても、そんなこと病院スタッフに聞いていいのかすらわからない人ってたくさんいたかもしれません。

あなたも一度知っておけば、この先不安になることもありませんので安心して下さい。




雲のやすらぎ

放射線治療で【被ばく】するところ、しないところ

 

実は、放射線治療っていくつか種類があるんですね。

大きくわけると次のようになります。

 

  1. 治療するときだけ、人工的に、電気的に放射線を発生させるもの
  2. 常に放射線が出ている物質を格納しておき、治療のときだけ出すもの
  3. 常に放射線を出す小さな物質を、直接ガンの中に埋めてしまうもの

 

結論から言ってしまえば、1と2は被ばくの心配はありません。

そして、放射線治療の大半がこの1と2のどちらかです。

 

放射線治療で被ばくが生じるのは、患者さんのみ。

しかも、治療しているまさにその瞬間だけ。

 

ぼくたちスタッフですら、治療の最中は部屋に入ることができません。

もちろん家族であっても。

そこは法律でちゃんと決まっているんです。

 

だから、放射線治療の部屋に入ったり待合室にいるだけでは被ばくしません。

家族でも、例えば小さなお子さんやお孫さんであっても、何の心配もなく一緒に治療を待ってていいんです。

 

少しでも長く、大切な人と一緒に過ごしてほしい。

せっかく病院までお見舞いにきたのに、「放射線治療があるから近寄らないで」なんて悲しい勘違いを減らしたい。

ぼくはその一心です。

 

大事なことなので繰り返しますね。

 

放射線治療の被ばくは、患者さんが治療しているその瞬間だけ、その部屋の中にいる患者さんだけです。

終わったあとすぐに近寄っても、放射線なんて少しも出ていませんよ。

小さなお子さんでも安心して下さい。

 

(注意)もちろん例外もあるのですが、その場合はぼくたち管理側の人間が必ず把握しているので、一般の人たちは決して近寄らせません。前述した3も、かなり特殊な放射線治療なのでこれに含まれます。




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おわりに

 

【放射線】と名前がついていますが、放射線治療の付き添いの人が被ばくの心配をする必要はないんです。

 

それでも不安なことがあれば、どんどん現場のスタッフに質問しましょう!

きっと親切に、丁寧に教えてくれるはずです。

 

ぼくに”お問い合わせフォーム”から聞いていただいても全然かまいませんよ。

放射線に関すること、被ばくに関すること、何でもOKです。

 

あなたの疑問を解決することは、周りの人たちの疑問を解決することになるんですから。

 

放射線治療はガンの患者さん、そして家族の皆さんの希望なんです。

手術でも薬でも治療できないガンが、目に見えない放射線を当てるだけで治る時代。

これは妄想でも詐欺でもありません(むしろ日本は遅れているくらいなんです!)。

 

今回の内容であなたの不安が少しでも解消できたら、専門家としても嬉しいかぎりです。

それではまた!


お湯であったか 【メディカル首ストレッチャー】
じんわりめぐる温かさ。