【経験談】〈インプラント治療〉手術は痛くないってウソなの?!医療従事者の私が実際に経験したら「麻酔切れたら普通に痛い」説が判明!

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医療従事者が〈インプラント治療〉を選択した理由

 

こんにちは、婿殿ヒロです!

 

早速ですが、これから〈インプラント治療〉を検討されている方に貴重な情報を発信しますね。

 

なんと本日、医療従事者の私自身が身を持って〈インプラント治療〉を受けてきました!

 

今から遡ること2年前、、、

 

大雪が降る夜、家の庭に積もった雪かきを一人で黙々としていたときに悲劇は起きたのです。

 

降り固まった雪をスコップ削っていると、足が滑った反動でスコップが自分の顔面に、、、

 

バキ!! (・Д・)?!

 

はい、その時に前歯が1本折れました。(まだ30代前半なのに)

 

翌日歯科を受診した結果、【歯根破折(しこんはせつ)】といって歯の根元までヒビが入ったらしく、そのまま抜歯することになってしまったのです。

 

歯の健康には人一倍気をつけていただけに、本当にショックでしたね。

 

(過去の記事もどうぞ↓)

【実証】デンタルフロス最強説!小顔の日本人は歯並びが悪い人が多いので、歯間の汚れ除去は人生必須のケアですよ。

 

抜歯したところにはもう歯がありませんから、与えられた選択肢は4つしかありません。

 

  1. 前歯が無いまま毎日ニッコリと笑う
  2. 入れ歯(義歯)
  3. ブリッジ
  4. 歯科用インプラント

 

歯が欠けているままで生きるのも、30代から入れ歯をするのも嫌!

 

ちなみに3の〈ブリッジ〉とは、失った部分の両隣の歯をを削って土台にすることで、人口の歯を架け橋のように接着する方法です。

 

ブリッジは保険適応というメリットがありますが、両隣の健康な歯に対して、神経を抜いてがっつり削ってしまうので、最終的にはその歯の寿命を縮めることになってしまうんですよね。

 

ということで、自由診療で高額になってしまいますが、人生トータルで考えると〈インプラント〉という選択が妥当という結論に至りました。

 

医療従事者の私が調べに調べ抜いて、さらに複数の歯科医師や口腔外科医師に意見を聞いた結果でもこの判断は変わりません。

 



 

〈インプラント治療〉は感染対策が重要

 

治療といっても、わりと本格的な手術(オペ)ということはあまり知られていませんね。

 

普通に滅菌対策をした手術室(オペ室)で行うのですが、この理由として、それだけ細菌が怖い治療だからです。

 

詳しくはインプラント治療専門のサイトを検索していただければわかりますが、インプラント治療が成功するかどうかは基本的にこの細菌感染を起こさないかどうかにかかっています。

 

歯茎にメスを入れて骨も削る治療なので、創部(傷口のこと)が解放された状態になりますから、やっぱりこれは本格的な手術の部類。

 

医療従事者なのではっきり言いますが、このあたりの感染対策をしっかりできていない診療所でインプラント治療を受けるのはやめた方がいいですよ。

 

皆さんもご存知の通り、世の中には〈インプラント治療〉ができることを宣伝している歯科がたくさんあります。

 

しかし、その全てで安全な治療が受けれるかどうかといえば、それは無理。

 

もしこれから治療を考えているなら、しっかりと施設設備が整っているか事前に調べておくことが重要ですよ。

 

「そんなこと言っても、実際どうなっているかわからないしなぁ、、、」

 

なんて方も多いと思うので、迷ったら大学病院や総合病院クラスの大きな医療機関を選択して下さい。

 

ちなみに都心部などは〈インプラント治療〉だけを専門にしているクリニックがあるので、そのような場合は安心できます。

 



〈インプラント治療〉当日の流れ

 

話を戻しますが、実際に私が受けた当日の流れとしては以下のようになります。

 

① 表面麻酔

 

初めに歯茎の表面に塗る麻酔の薬です。

 

これは全く何も感じない麻酔で、次に行う深部麻酔の針を刺すための準備のようなもの。

 

② 深部麻酔

 

手術する範囲に局所麻酔を行うのですが、かなり深いところまで麻酔をかける必要があるので、深部麻酔とも言われます。

 

数カ所から針を刺し、麻酔を少しずつ効かせながら深いところまで針を進めていくのですが、これは①の表面麻酔が効いていても少し痛いですね。

 

私の場合は上の歯のインプラント治療で、上顎のかなり奥の方まで刺されるような感覚がありました。

 

とはいえ注射の痛みなので、我慢できるレベルの痛さではあります。

 

③ 術衣に着替える

 

麻酔が効いてきたら術衣に着替え、専用の手術台に移動しました。

 

頭はキャップをかぶり、体も上からガウンを着て、靴も手術室専用のスリッパに履き替えます。

 

このあたりから普通の歯科治療とは雰囲気が変わってきましたね。

 

④ ラインキープ(静脈への点滴)

 

急変時に備え、点滴をしながらの治療になります。

 

もっと細かいことまで言えば、人によっては暴れてしまったり、具合が悪くなってしまったりするので、その時に眠ってもらうための薬をすぐに投与できる準備も兼ねています。

 

⑤ バイタル測定

 

酸素、脈、血圧をモニタリングし、容態が安定していることを確認します。

 

医療従事者でもいざ自分が手術を受けるとなると普通に緊張したので、脈は普段より早かったですね(笑

 

⑥ 術野の準備(滅菌対策)

 

私の場合は、①〜⑤までで約30分程度でした。

 

ここからメインの手術に入ります。

 

術野を覆う布を身体全体に被せられ、口だけ穴が空いた状態なので、自分からは全く何も見えません。

 

無影灯(手術室のイメージによくある、たくさん電球がついた照明のこと)が少し眩しいくらい。

 

いや、少しというか結構眩しかったです、、、

 

普段は全身麻酔などで気付かないんでしょうが、無影灯は強力な光源なので、顔に向けられたらどんなにシートを被っていても眩しいことがわかりました。

 

⑦ インプラント

 

私の場合は1本だけでしたので、ざっくり60分程度でしょうか。

 

深部麻酔がしっかり効いているので、痛みは全くありません!

 

これは専門サイトでもよく記載されているのですが、本当に痛みのない手術でした。

 

担当する医師によってはセデーション(患者さんを眠らせておく薬)で手技をするので、気づいたら手術が終わっていたなんてケースもありますが、私の場合は普通に局所麻酔だけでしっかり意識がありましたので、何をされても痛みが無かったのは事実です。

 

〈何をされても〉というのは結構グロい内容ですが、、、

 

メスで歯茎を切り開いたり

 

ドリルで顎の骨に穴を開けたり

 

針を何度も通して縫い合わせる作業だったり

 

まぁこんな感じです。

 

ドリルの回転は結構早くて、1分間に500回転とか800回転とかのモードを使用していましたね。

 

医療従事者だと、手術中の医師たちの会話が専門用語でも解ってしまうのが難点(笑

 

ちなみに私が一番不安にさせられた手術中の会話を紹介します。

 

医師:「あれ?なんで注文していた◯◯◯届いてないの?」

助手:「どこにも無いです」

医師:「使うから今すぐ届いてないか探してきて」

助手:「わかりました」

 

(数分後、、、)

 

助手:「先生、やっぱり届いて無いです」

医師:「えー、、、オレが注文し忘れたのかなぁ」

医師:「まぁいいや。じゃぁ代わりに△△△でやるからそれ取って」

助手:「わかりました」

 

おいおいおい!!ちょっと待てー!!!

 

なんだ今の会話( ゚д゚)!!!

 

使うはずの器材がないっ何よ?!

 

代わりにそれでいいやって、大丈夫なんかそれ!!!

 

と不安になりつつも、口をパックリ開いた状態で固定されているので何も言えず、あとはもう医師を信じて最後まで耐えるという拷問でした。

 

⑧ 術後検査

 

手術が終わったあとは普通にすぐ動けますが、麻酔がかなり効いているので、口周りの感覚だけはありません。

 

そのまま術後の〈歯科用X線撮影〉を行って、インプラントがしっかり入っているか、骨が割れていないかなどをチェックします。

 

⑨ 仮歯作成

 

問題なければ、そのまま最後に仮歯を作成します。

 

両隣の歯に接着剤で固定するイメージで、あくまでも見た目(審美性)のためです。



〈インプラント治療〉は痛くない説は、半分正解で半分誤り

 

お話しした通り、インプラント治療自体は無痛といっても過言でないくらい、本当に痛みらしいものは感じませんでした。

 

これはネットに溢れている専門サイトの情報と一致しますね。

 

が、しかし!!!

 

問題はこの後でした。

 

術後30分くらいが経過した頃から局所麻酔が徐々に切れてくると、かなりの痛みが押し寄せてきます。

 

もう顔面の奥まで、とにかく全体が痛いような感覚で、どうにも痛くて痛くて、、、

 

あまりに痛いので、私は仮歯作成の時に医師にそのことを伝えると、すぐに深部麻酔を追加してもらえました。

 

その時は数秒でまた痛みを感じなくなります。

 

自慢ではありませんが、私は持病が尋常でないくらいの激痛なので、普段から痛みには相当我慢強いのです。

 

しかし、あのまま帰宅していたらと考えると恐ろしいほどの痛みでしたね、、、(笑

 

そのまま抗生剤と一緒に痛み止めも服用し、何とか痛みを我慢できるレベルでコントロールしています。

 

結論から言えば、インプラント治療は麻酔が効いているので当然痛みは全くありません。

 

しかし、麻酔が抜けてくると、私の場合は相当な痛みが押し寄せてきましたので、「インプラント治療は痛くない」というのは半分正解で、半分は間違いというのが正直な感想です。

 

これから治療を受ける方は、術後すぐに帰宅せずに、麻酔が引いてきても我慢できるレベルかどうか確認することをオススメします。

 

あまりにも痛かったら医師に相談し、(手術が終わった後でも)深部麻酔を追加してもらいましょう。

 

〈インプラント治療〉の副作用

 

術後は腫れがあり、ご飯を食べるのも何か飲むのも結構しんどいですね。

 

創部が何箇所か縫ってあるので、歯磨きもまともにできません。

 

ここからは翌日に書いていますが、鼻から下が腫れていてカッパの口みたい(笑

 

ちなみに痛みはかなりひいており、痛み止めの薬もそろそろ飲まなくていいかな?という程度。

 

あとは創部が感染しないことを信じて、1週間後に抜歯するまで安静にしているだけですね、、、

 



 

おわりに

 

今回は、医療従事者の私が実際の患者になり、インプラント治療を経験した内容についてまとめました。

 

特に手術後の痛みは、経験した人間でないと絶対に理解できません。

 

これは医師会に怒られてしまうような言い方ですが、いくら医師が「無痛」を主張しても、それは理屈的(学術的)な解釈なので、全て正しいというわけではないのです。

 

実際、麻酔が切れたらかなり痛かった、、、

 

この記事が〈インプラント治療〉を考えている方に少しでも参考になれば幸いです。