『ラジエーションハウス』主人公の職業・放射線技師
こんにちは、婿殿ヒロです!
平成最後の医療ドラマとして話題となっている「ラジエーションハウス」(フジテレビ)。
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人気若手俳優の窪田正孝や本田翼が出演していることもあり、毎週楽しみに視聴されている方も多いのではないでしょうか?
ちなみに、ドラマ化するもとになっているのはヤングジャンプコミックス連載「ラジエーションハウス」(原作・横幕智裕、漫画・モリタイシ)です。
これまで日本の医療ドラマといえば、主人公は医師か看護師が定番でしたよね。
しかし、「ラジエーションハウス」は天才放射線技師が主役の設定なので、医療ネタとしてはかなり異色の内容です。
なぜ放射線技師に注目したドラマが、平成の大トリのドラマとしてわざわざ選ばれたのか。
その理由としておそらくは、東日本大震災での福島県の原発事故により、世の中の関心が【放射線】【放射能】【被曝】について非常に高くなったことが挙げられます。
私は同じ職業なので「ついに自分の職がドラマ化したかぁ、、、」と感慨深い反面、「よくドラマ化したな、、、」という複雑な想いも。
実は結構前にも同じく技師をテーマにしたドラマが放送されたのですが、視聴率が伸びずに3〜4話くらいで打ち切りになったことがあるんですよね。(もはやタイトルすら思い出せません)
自分の職業に対して言うのもなんですが、放射線技師を題材にして内容を面白くするのって相当ハードルが高いと思います。
ヤングジャンプコミックスで実績を作ってからのドラマ化なので、長続きしてくれることを祈りましょう(笑)
「ラジエーションハウス」のストーリーやキャスティングについては賛否両論ありますので、今回は触れません。
これ以降の内容では、主人公の職業である放射線技師を実際に目指そうと思った方に向けて書いていきますね。
放射線技師で高収入を目指すための条件
今も昔も、気になるところはやっぱり収入ですよね。
「ラジエーションハウス」で活躍する放射線技師を目指してみたいなと思う人もこれから増えてくるはずですが、最終的には給料がどのくらいなのかがキーポイントではないでしょうか。
私はこれまでに技師として都心部の大学病院や総合病院で10年以上勤務してきたので、全国的な給与水準も把握しています。
ネットにも平均年収の情報が結構転がっていますが、適当すぎるのであまり当てにしないで下さいね(笑)
結論から言えば、放射線技師の給与を決める要素は以下の3つ。
①働く地域
②医療機関の規模
③専門資格
それでは具体的に解説していきます。
働く地域によって給与水準が異なる
放射線技師に限らず、すべての医療職に共通することですが、人口密度が高い地域の方が基本給が圧倒的に高いですね。
例えば政令指定都市で働く技師と、地方の田舎で働く技師では年収が100万単位で変わってきます(マジで)。
人口が多ければ当然ですが患者数も増えるので、業務量の違いが給与に反映されているとも言えますが、それを考慮しても年収100万単位で変わるのはデカイですよ、、、。
3年間で300万相当も差があれば、新車1台分。
とにかく高給取りを目指したいなら、迷わず政令指定都市にある病院から就職先を探して下さい。
医療機関の規模によって給与水準が異なる
これは放射線技師の学生たちにも意外と知られていません。
間違いなく言えることは、国公立の大学病院やがんセンターなどの大規模医療機関であれば、昇給率が良いということです。
年間の昇給はおおよそ1万円前後。
人事考課(その人の能力を評価して昇給に反映させる)を採用している公的機関も多いので、頑張って実績を残していれば年間2万円近く昇給することも可能です。
一方、経営状況に左右される民間の医療機関では、毎年の昇給はせいぜい5千円前後が相場。
実際、地方の小さな病院やクリニックではもっと昇給率が低いところもあります。
昇給率の差は生涯年収でみたときに大きな差となってしまうので、就職する際は必ず国公立の大規模病院を目指すことをオススメします。
生涯年収や退職金まで考えた場合に最強なのが、政令指定都市にある国立大学病院やがんセンター、あるいは公立のがんセンターかもしれませんね。
余談ですが、このような大規模病院で働いていれば、将来的に他の医療機関に移らなければいけなくなった時に有利ですよ。
逆に、小さな医療機関で働いてから大きな医療機関に就職するのは、相当な個人の実績やコネがなければ無理だと思って下さい。
専門資格を有していれば【手当】がつく場合もある
細かい話になってしまいますが、医療機関が診療報酬(=治療費)を請求する上で、国が指定した専門資格を有する人材の登録が必要なケースがあります。
分かりやすく言えば、「〇〇資格を持っている技師がいるなら、診療報酬を高く設定できますよ」という国の決まりです。
具体例としては、がんの放射線治療を行う医療機関などで、それなりに大きな規模の施設であれば資格手当を採用していることが多いですよ。
ちなみに「ラジエーションハウス」は放射線科の画像診断がテーマですが、技師の種類はこの診断部門とがん治療を行う放射線治療部門に大きく分かれます。
私が実際に10年間以上働いてきたのも後者の治療部門で、【医学物理士】【放射線治療専門放射線技師】【放射線治療品質管理士】などの専門資格を有した上で、患者さんのがん治療を行なっています。
このように国が指定する専門資格は、貴重な人材なんですよ。
試験の難易度もかなり高いので挫折する人も多いですが、給与アップを目指すのであれば自分の専門性を高められる資格取得は避けて通れません。
実際に、専門性の高いスタッフがいる医療機関は、診断や治療の質も高いです(マジで)。
経営側としても、資格手当を掲げて有能な人材を集めておきたいと考えるのは当然ですよね?
診療報酬の条件に関わるような資格であれば、5万円前後の資格手当も珍しくありません。
放射線技師で圧倒的に稼ぐためには?
これまでに述べた収入を上げる条件だけでも、技師の年収は300万〜1000万と大きく差が出てしまうのが実情です。
本当です。
もちろん、家庭の都合や健康状態などもあるので、高収入を目指すことだけが全てではありませんが、同じ職業でこの差は結構メンタルにも影響します。
さらに、あなたが放射線技師としてもっともっと、他より圧倒的に稼ぎたいのであれば、臨床業務の片手間で献身的な研究も必要になります。
臨床経験、知識量、研究実績(知名度)が対外的な評価につながるからです。
医師と同じように、平日は深夜まで、さらには土日も返上して学会活動している人たちがたくさんいるんですよ、、、
対外的に評価されれば、セミナーの講師や原稿執筆など依頼され、収入源も少しずつ増えてきます(わりと高額なことが多いです)。
知名度が上がれば大学教授だって目指せます(年収1000万以上〜)。
あなたの努力次第でいくらでも収入が変わる職業、それが診療放射線技師。
「ラジエーションハウス」で気になった方は、ぜひ将来の職業として目指してみて下さいね!
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