放射線治療スタッフの役割
こんにちは、婿殿HIRO(@donomuko16)です。
今回は、【放射線治療】のスタッフが【がん】患者と向き合うために必要な考え方を話します。
世の中に無数にある医療現場ではいろいろなスタッフがいますので、価値観も様々です。
でも、【放射線治療】スタッフ特有の考え方を知ってほしいという強い思いがあるので、あえてピックアップしました。
医療スタッフだけでなく、一般の方にもぜひ知っておいてほしい内容です。
今は2人に1人ががんになる時代。
あなた自身だけでなく、大切なひとが放射線治療をうける確率って結構高いので、他人事ではないと思って読んでいただけたら嬉しいです。
さて、私は【医学物理士】と【放射線治療専門放射線技師】の資格をもち、日々がん治療に携わっています。
毎日治療にあたる患者の人数は、ざっと50名程度でしょうか。
これってがん治療に関わらず、医療分野でもかなりの人数なんですよね、、、。
それだけ多くの【がん】患者が【放射線治療】を選択しているのです。
実は放射線治療といっても、大きくふたつの目的にわかれるのを知っていますか?
まず、がんを治すため。
そしてもうひとつの目的が、がんによる症状を少しでも改善するため。
どちらにしても治療の手技としては大きな差はないのですが、後者のがんによる症状を改善するための患者にはひとつ大事なことがあります。
緩和ケアなんて言い方もされますが、前提として【がん】がもう治らないということです。
つまり、この先の人生(余命)が限られているということ。
病院やクリニックとかって病気を治すイメージが多いですよね?
でも実際はそうじゃない。
残りひと月、数か月の人生を告知されている患者ってたくさんいます。
がんの進行具合によっては「治療中に死んでもおかしくないので覚悟して下さい」と、同意書へのサインを求められるケースも多いです。
私も10年間治療に携わっていますから、何十、何百人と治療すら完遂できずに亡くなってしまった患者を目にしてきました。
だから、放射線治療のスタッフって本当に特殊な役割なんです。
患者の多くが、余命を宣告されている。
こんな医療現場って他にありませんありませんよ。
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がん患者と向き合う意味
つまるところ、放射線治療のスタッフは、普通の病院やクリニックの感覚では患者と向き合えません。
安易に、生半可な言葉は絶対にかけてはいけない。
予後(余命)が短い患者ほど、私たちの言葉にはとても敏感です。
少しのニュアンスの違いが大きな誤解をうむケースもあり、会話すら慎重におこなわなければいけません。
こんなことを言ってしまうと、医療職の人たちからすると「そんな面倒なところ絶対に嫌だわ」なんて思われてしまいます。
でもこれは事実なので、そう思ってしまう人は【放射線治療】に携わるべきではないです。
冷たい言い方かもしれませんが、人には向き不向きがありますから、別の分野で頑張ってください。
がん患者にとっては、放射線治療が”最後の砦”なんです。
他になすすべがない。
たくさんの病院で断られ、藁(わら)をもすがる思いで「先生、なんとか治療して下さい」とお願いしてきます。
こういった現実って、なかなか情報がありませんよね?
昔、一度だけ女優の【真鍋かおり】さんが出演してドラマになったことがありますが、天才外科医や救命救急のドラマのようには視聴率がとれず、3話か4話くらいで打ち切りになりました、、、。
書籍などでは、少ないながらも放射線腫瘍医(←放射線治療専門の医師)が懸命に訴えています。
中でも【近藤誠】は放射線治療の現場から一躍有名になった医師のひとりです。
【近藤誠】が執筆した本は、医学界ではボコボコに叩かれています(マジは話)。
しかし、私も実際に読んでいますが、がん治療の現実を正しくとらえるために必要な内容だと素直に感じました。
ほとんどの医師はエゴイストです。
患者といっても、所詮は病院や自分の客というビジネスなんですよ。
【近藤誠】が医学界から叩かれる理由はそこなんです。
ホンネで言われたら営業妨害んですよね、医師にしてみれば。
私はプロフェッショナルとして常に患者目線でありたいので、書籍などで有益な情報があれば隠さずに発信していきます。☟
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たった今現在がん患者のひとにも、将来がんが不安な方にもぜひ一度読んでいただきたいです。
がん治療とはいったい何か、その本質を知りたい人にオススメします!
放射線治療スタッフの【心構え】
放射線治療スタッフにとって、大切な心構えがあります。
自分にとっては何百人~何千人と経験している治療であったとしても、目の前の患者本人にとっては最初で最後の治療だということです。
同じことの繰り返しではないのですよ。
すべての患者にとって最後の砦であり、手術でも薬でも治せなかった人がたどり着く希望、それが放射線治療です。
だから私たち【放射線治療】のスタッフは、毎日本気で患者と向き合わなければいけません。
それがこの分野の”プロの流儀”ですから。
あなたが患者なら、あなたの家族が患者なら、ぜひこのようなスタッフがいる病院に巡りあえることを願っています。
世の中の多くの情報に惑わされないでくださいね。
どんなに高精度な装置や技術の持ち主でも、最後のところは結局”ヒト対ヒト”ですから。
本気で治療してくれる、本気で信頼できるスタッフを、あなたも本気で探して下さい。
「紹介された病院だから、、、」ではダメなんです。
紹介って、結局は医師や病院同士のネットワーク(ホンネで言えばエゴ)ですから。
何でもわからないことがあれば、お気軽に問い合わフォームやTwitterからメールいただければ、できるかぎり相談役としてサポートさせていただきます!
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