【宗教年鑑】から読み解く【仏教】の底力と宗派の変遷。日本は【神道】との二大宗教国家で間違いない!!

仏教



文化庁・文化部・宗教課

 

こんにちは、婿殿HIRO(@donomuko16)です。

 

あなたは文化庁の役目を御存知でしょうか?

 

我が国の宗教について常に調査し、政府の正式な統計値として算出・公開することが文化庁の役人たちの仕事です。

 

同庁における文化部宗教課では、毎年必ず『宗教年鑑』というものを発刊しています。現在は公式サイトより電子ファイルにてオープンアクセス化されていますが、平成25年以前は冊子が市販されるほどでした。それだけ需要があるわけです。

 

ちなみにこの『宗教年鑑』の構成は以下の通りです。

 

1)日本の各宗教系統別による概要

 

2)宗教統計(年毎の調査結果のまとめ)

 

3)文部科学大臣所轄の宗教法人等の団体一覧

 

2)の宗教統計における国内調査は、昭和24年から毎年欠かさず実施しており、我が国の宗教のトレンドを解析する上で唯一無二のデータとなる大事な調査です。

 

「私は無宗教なので関係ないし、、、」

 

という言葉をよく耳にしますが、安心して下さい。日本に住んでいる以上、無宗教という概念は皆無に等しいです。皆さんは何かしらの宗教(仏教や神道以外でも)に属していると考えた方が、大まかには正解となります。

 

『宗教年鑑』から統計的な仏教を知る

 

皆さんもよく御存知の通り、国内には神社、寺院、教会が多く建築されています。そこを拠点に、教派、宗派、教団(←良い意味でも悪い意味でも、、、)などの宗教団体があり、それぞれの教え(いわゆる教義・伝統)に従って活動しているわけです。さらに、現在ではその大半が法人格を取得しており、宗教法人となっていることも特筆すべき点です。

 

『宗教年鑑』における宗教は、やはり下記に示すメジャーな三大宗教をベースとしています。

 

・神道系

・仏教系

・キリスト教系

・その他

 

今回は平成29年版の『宗教年鑑』より、仏教に関する統計データを一部抜粋し、簡単にまとめておきます。平成30年版も近日中には発刊されると思いますので、その際にまた傾向を分析します。

 

別の記事で、私は「日本の仏教は将来的に衰退するのでは?」と予測しており、その理由についても本音で触れてきました。

 

ということで、まずは皆さんも一緒に国内の仏教における現状を学んでいきましょう!

 



宗教法人と宗教団体

 

何と!驚くことなかれ。

 

現時点での宗教法人と宗教団体の数は以下の通りです。実際には政府が把握していないマイナーなものを含めるとこの数以になります。

 

・神道系: 法人84,860/団体156

 

・仏教系: 法人77,168/団体199

 

・キリスト教系: 法人4,690/団体86

 

・その他: 法人14,380/団体35

 

意外にも、国内で最も多いのが神道系なんです。これは歴史的な背景(明治~昭和にかけての廃仏毀釈など)による結果なのですが、ここでは長くなるので触れません。あくまでも統計的な現時点での事実をお伝えします。

 

それにしても、です。

 

仏教だけでもこれだけの法人や団体化しているわけです。私はこの数の桁自体が予測していませんでした。「せいぜい、全部足せば100くらいかな?」程度に思っていましたので、、、。

 

単純計算で、各都道府県あたりの数に換算してみます。1都道府県あたりの仏教における宗教法人・団体数はなんと、、、

 

1,646

 

とんでもない数ですね。この数は1都道府県あたり、ですよ?それだけ異なる考えの信者が存在(むしろカオス状態?)しているのが日本国内の仏教の現状なんですね。

 

仏教宗派の歴史的背景

 

ちょっと法人や団体数では多すぎたので、もっと大きな括りである宗派別に見ていきますね(←最初からそうしろよ!と言われそうですが、悪しからず)。

 

戦前の公認された仏教宗派は以下の13宗です。歴史的な成立順に並べておきます。

 

1)法相宗

2)華厳宗

3)律宗

4)天台宗

5)真言宗

6)融通念仏宗

7)浄土宗

8)臨済宗

9)真宗

10)曹洞宗 ← 婿殿はココ

11)日蓮宗

12)時宗

13)黄檗(おうばく)宗

 

昭和14年に宗教団体法が成立した際、更に28宗派に分かれます。宗教も結局は人間の組織ですから、会社と同じように内部で対立が生じるわけです(私がこれまでの記事で述べてきた仏教の本質とは別の次元で、、、)。そこから大きく○○派という派閥が生れ、最終的には分裂して異なる宗派となってしまったのです。

 

各宗の開祖が存命であれば、いったいどのように解決したのでしょうか。気になるところですね。

 

ひとまず、当時の28宗派は以下の通りです。

 

1)天台宗 ← 婿殿の母親の家系はココ

2)真言宗 ← 婿殿が婿になる前はココ(養子時代~)

3)真言律宗

4)律宗

5)浄土宗 ← 婿殿の幼少期はココ(~養子時代)

6)浄土宗西山派

7)臨済宗

8)臨済宗国泰寺派

9)曹洞宗 ← 婿殿の現在

10)黄檗(おうばく)宗

11)真宗本願寺派

12)真宗大谷派

13)真宗高田派

14)真宗興正派

15)真宗仏光寺派

16)真宗木辺派

17)真宗出雲路派

18)真宗山本派

19)真宗誠照派

20)真宗三門徒派

21)日蓮宗

22)日蓮正宗

23)法華宗

24)本化正宗

25)時宗

26)融通念仏宗

27)法相宗

28)華厳宗

 

・・・・・

 

多すぎて疲れました。真宗なんて派閥が多すぎですよね(仲良くして下さいよと言いたいところです。)ちなみに、現在までにこの28宗は更に独立やら文派やらを繰り返し、平成29年の時点で157宗に増えています。それではさっそく以下に羅列しましょう!

 

1)・・・

 

ってまとめる気すら起きません、多すぎて。皆さんも見る気すら失せますのでこの辺にしておきます。要するに「オレだオレだオレだオレだ」主義の僧が独立してしまい、自由に増えすぎて収拾がつかなくなってきたわけです

 

元をたどれば、開祖という偉大な人間はたった数人しかいないはずなのに、です。

 

道元がいたら、この現在の事態を見てなんと説いたでしょうか。他の記事で触れたように、仏教における誤った解釈が横行していると私が予測したのはあながち拡大解釈ではなく、統計データからも読み取れる事実なわけです。

 

次回の記事では、さらに実際の人数についてまとめますのでお楽しみに!(とんでもない人数の信者ですよ!)

 



日本最大級の仏壇ポータルサイト「いい仏壇」

 

次の記事はこちら☟

政府公認【宗教年鑑】が裏付ける、宗教勢力は【信者数】という人財から導き出されているという事実