いつかは辞めてしまう〈習いごとのピアノ〉
こんにちは、ヒロです!
今回は「ピアノを習っていても途中で辞めてしまったら意味がない」という意見について、私なりの考えを述べます。
お子さんがピアノを習いだすのは、幼稚園や小学校低学年の頃が最も多いです。
どんなに親御さんやピアノの先生が熱心でも、子どもというのは実に気まぐれで、、、
残念ながら長続きせず、すぐにピアノを辞めてしまう子もチラホラ。
(ピアノを長続きさせる秘訣はコチラ↓)
【実情】親の都合でピアノを続けられない子供たち。その一番の理由はレッスン教室への送迎が負担になってしまうこと。
習い事の【ピアノ】を長続きさせる条件とは?親が備えておくべき考え方と環境構築のポイント
「安い電子ピアノは意味がない」という考え方は正しいの?それとも間違いなの?!
ちなみに私自身を振り返ってみると、3歳からピアノを習い始め、そのまま高校生まで同じピアノ教室に通い続けていました。
(私のピアノ人生はこちら↓)
【ピアノ】を習ったしょーもない理由と【ピアノ】を嫌いになったしょーもない理由。そして今では【ピアノ】が大好きなんですって話。
つまり、13年以上も周りの生徒たちが入門したり辞めたりしていく様子を見ていたことになりますね。
現在は小学5年生の娘が6年間ピアノを習い続けているので、トータル20年近くピアノ教室に関わっている人生になるでしょうか。
なんと自分の人生の半分以上!(ちなみに職業は全く関係ない医療職です。)
20年間も生徒たちを見ていると、ピアノの先生ほどではありませんが、どんな子が長続きしてどんな子が辞めてしまうかある程度分かるようになりました。
さて、厳しい現実の話をしますね。
ピアニストやピアノ講師などプロを目指す子はごく僅かなので、遅かれ早かれ〈習い事としてのピアノ〉を辞める日が訪れます。
たとえ幼少期から10年以上ピアノを続けている子でも、進学や将来の考えが芽生え始める中学生や高校生のタイミングで辞めてしまうのが多いのではないでしょうか。
残酷ですが、これがピアノを習っている多くの子どもたちの未来だと思います。
ここでよく耳にする意見がとてもネガティブなもの。
「ピアノなんて生産性がないから、弾いている時間の無駄だよ」
「将来何の役にも立たないピアノを長年続けて、月謝代が勿体なかった」
あなたもインターネットの掲示板などでこのような悲観した意見を目にしたことがありませんか?
まぁ色々と言われていますが、あえて要約するとすれば「ピアノを習っていても途中で辞めてしまったら意味がない」という考え方ですよね。
ピアノを弾けることが【財産】です
ピアノに対して否定的な意見を言う人たちは、そもそも音楽に対する価値観がまるで違います。
たとえピアノ経験者の発言だとしても、それはピアノという音楽を好きになれなかったから発言してしまうのではないでしょうか。
不幸にもピアノを好きになれず、短期間で辞めてしまった人たちの意見も世の中にはたくさん出回っています。
ピアノをこれから習いたい!あるいはピアノを習い始めたばかりの状況で、そのようなネガティブな意見を参考にしてはいけませんよ?
ピアノに限ったことではありませんが、親御さんは必要な情報を見分ける能力が求められる時代です。
さて、お子さんがピアノをどれだけ好きだとしても、将来のために泣く泣く優先順位を下げる決断をする日が訪れたと仮定しましょう。
しかし、それで良いんです。
ピアノを弾いているだけで生きていける人なんて、世界中でも本当に一握り。
でもその一握りに入れなかったからといって、ピアノを弾いてきた10年以上の歳月が無駄になるわけではありません。
親御さんも月謝やコンクールの費用、ピアノの購入など相当な金額を「投資」することでしょう。
その投資は同じように金銭で返ってくるわけではありませんが、お子さんの人生にとって多くのメリットをもたらします。
(ピアノを習うメリットの記事はこちら↓)
習い事に【ピアノ】をお勧めする理由は、幼少期から【努力】と【成功】を学べること。
【ピアノ】を習う費用は予想以上に高いが、子供の人格形成への投資と考えるべき。
ピアノを弾けるということは、いつの時代でも簡単なことではありません。
ピアノを弾けるというだけで、人生の立派な財産なんですから。
あえて前述したネガティブなコメントに反論するとすれば、
Q .「ピアノなんて生産性がないから、弾いている時間の無駄だよ」
→ 時間は費やしていますが別に無駄じゃない。
→ 生きていく上で生産性のない行動なんていくらでもあるのに、なぜ音楽を楽しむことだけが批判されるのか理解できない。
Q.「将来何の役にも立たないピアノを長年続けて、月謝代が勿体なかった」
→ 普通に色々な場面で役に立ちますよ?
→ そもそも、人間性豊かになるのがピアノであり、音楽の魅力ですから。
例えば、大舞台で注目される中、一発勝負の演奏をする経験は、その子が大人になってからも普段からの振る舞いに現れます。
新郎や新婦が結婚式でピアノを演奏するのも何度か見ましたが、とても素晴らしい披露宴でした(泣)
将来子どもが生まれたときに、一緒に音楽で遊ぶことだってできますよ?
挙げていけばキリがないほどピアノを弾く場面は何度も何度も登場するんですね。
ピアノが役に立たないのではなく、ピアノを弾けることを自分で活かせないから、コメントが否定的になるのです。
人生単位でみたとき、本当は月謝代の元なんてとっくに取れていますから、、、
習うことを辞めたあとも、ピアノと歩む人生
大事なことなので、最後にもう一度繰り返します。
お子さんが長く続けた〈習いごとのピアノ〉は、いつか辞めなければいけない時が訪れる可能性が高いです。
でも安心して下さい。
ピアノを練習してきた膨大な時間も、コンクールや発表会で経験してきたことも、ピアノの先生との長年のコミュニケーションも、絶対にお子さんを裏切りませんから。
ピアノが大好きな子は、ピアノから離れられません。
例えピアノや音楽業界とは全く異なるような職業に就いたとしても。
私のように一度嫌いになって10年間ピアノを弾くことから離れたとしても、何かのきっかけで一瞬のうちにピアノ生活に戻されてしまうんです。
ピアノって凄いんです、マジで。
ちなみに大人になって再開したとしても、プロじゃないので下手でもいいんです。
そりゃ上手くはなりたいですけど、、、
弾きたい曲を練習しているとき、あるいは好きな曲を弾いているとき、これがピアノが与えてくれる幸せな時間なんですから。
あなたがもし、お子さんの将来を考えてピアノを早めにあきらめさせようか悩んでいるなら、今回の内容を読んでもう一度考えてみて下さいね?
お子さんの人生に付き添う大事なパートナー、それがぜひピアノであって欲しい。
私はそう強く願っています。