「安い電子ピアノは意味がない」という噂
こんにちは、ヒロです!
過去の記事(下のリンク↓)で、ピアノの入門者は高い本物のピアノを最初から買う必要なんて全くないですって話をしました。
最近の【電子ピアノ】は、ピアノ入門者にとっては十分すぎるスペック!
本物のピアノというのは、実際に弦を使った弦楽器としてのピアノ(=生ピアノ)のことです。
(生ピアノの魅力はコチラの記事をどうぞ↓)
【アップライト】と【グランド】ピアノの生の音は、表現力を倍の速度で向上させる。
ピアノを弾くなら生のピアノが一番なのですが、そうは言っても値段が高すぎるし、大きいし重たいしで置く場所も選ぶし、、、
本格的に練習するレベルに入れば当然必要になってきますが、ピアノ入門者でこれからどのくらい続けられるか未知の状況なのに、高額なピアノをいきなり買うのは得策とは言えませんよね?
そうなると、選択肢はまず電子ピアノ。
最近の電子ピアノメーカーは各社ともに優れたスペックを製造しており、YAMAHA(ヤマハ)、KAWAI(カワイ)、CASIO(カシオ)、ROLAND(ローランド)などがシェアを競い合っています。
電子ピアノも勿論ピンキリなので、生ピアノ以上に大変高額な製品もありますが、ピアノ入門者が選択肢に入れるのはどちらかと言えば安価な電子ピアノですよね。
でも、安い電子ピアノの話題になると必ず耳にするのが【ネガティブ】な感想なんです。
「安い電子ピアノは鍵盤が軽すぎて上達しない」
「安い電子ピアノは音の強弱が正しく表現できない」
「安い電子ピアノは同時に出せる音が少ないから、難しい曲は弾けない」
まぁこんな感じで、特にピアノを本格的に弾いている人たちは完全にアンチですよね(笑)
このようなピアノ経験者たちのネガティブな意見ばかり目にしていると、安い電子ピアノは意味がないって単純に考えてしまうのがオチ、、、
「子どもがピアノを習い始めるからピアノが必要!」
「でもネットの口コミで調べれば調べるほど何を買うべきか分からない」
で、結局アクションを起こせないまま、なんて本末転倒な親御さんも実のところ多かったりするんですよね。
あなたが迷っているその1年間は、お子さんにとっての貴重な成長期を摘んでいるのと同じですよ?
もし〈安い電子ピアノを購入すること〉を上記のような理由で躊躇っているなら、次に私が述べる内容が背中を押してくれるかもしれません。
安価な電子ピアノに何を求めるのか?
まずはじめに、あなたへ一つ質問です。
お子さんがピアノをこれから習い始める、あるいは入門したばかりという条件のとき、親のあなたは【ピアノ】自体に何を期待しますか?
少しだけ考えてみてくださいね。
「我が子を早く上達させてくれる、少しでもスペックの高いピアノが欲しい!」
と思った方、要注意ですよ。
(おそらく、どんな高価なピアノを購入しても失敗する可能性が高いです。)
実際に、上記のような発想の親御さんが私の周りにも多いですが、残念ながらこれは間違いです。
結論から先に述べると、あなたのお子さんがピアノを始めていく過程で、初めから上達させることを考えてはいけませんよ。
意思表示もままならない幼いお子さんであれば、なおのことです。
良く考えれば単純なことですが、この理由について少し説明しますね。
ピアノを好きに“させる”
ピアノを習う目的は人それぞれだとは思いますが、基本的に続かなければ意味がありません。
お子さんがピアノを続けられる秘訣はたったひとつです。
ピアノを好きかどうか。
単純ですが、本当にそれだけなんですよね、、、
細かいことを言えば、幼い子が勝手にピアノを好きになるというのは稀で、まずは親御さんが〈ピアノという楽器〉〈ピアノという音楽〉を好きにさせてあげられるかが勝負。
あなたの最初のアクションはこれです。
大事なことなので繰り返しますが、お子さんに良いスペックのピアノを与えることが最初のアクションではありません。
あなたがすべきことは、お子さんがピアノを長く続けられるために、ピアノを好きになってもらう工夫(=試行錯誤)をすることなんです。
(過去の記事でこのことについて述べています↓)
習い事の【ピアノ】を長続きさせる条件とは?親が備えておくべき考え方と環境構築のポイント
【実情】親の都合でピアノを続けられない子供たち。その一番の理由はレッスン教室への送迎が負担になってしまうこと。
高額な生ピアノを買い与えれば、あなたのお子さんは無条件にピアノを好きになると思いますか?
生ピアノにも劣らないハイスペックの電子ピアノを用意すれば、あなたのお子さんは喜んでピアノに熱中すると思いますか?
ピアノを好きになる過程で重要なことは、値段やスペックではありません。
はっきり言いますが、安い電子ピアノでもその目的は十分に達成することが可能ですから。
鍵盤を押して音が鳴って〜
何かメロディを弾けるように鳴って〜
パパ・ママが上手!上手!と褒めてあげて〜
一緒に弾きながら歌ったりして〜
この積み重ねで幼い子どもたちはピアノを好きになっていきます。
あなたは今日からピアノ経験者たちのネガティブな評価など全く気にしないで下さい!
最初は安い電子ピアノで良いんです。
安いといっても数万円しますから、安い電子ピアノが買えなければ、数千円で買えるような〈おもちゃのキーボード〉や〈ピアノ絵本〉でも十分。

ちなみに私がピアノを習い始めた3歳の頃(30年以上前)は、6畳一間のチャブ台に小さなピアノのおもちゃを置いて、左右に足りない分の鍵盤を直接机に書いてもらっていました、、、音はもちろん出ません(笑
そんな貧しいスタートでも、私はピアノが好きになって高校生まで習い続けることができました(コチラの記事で紹介してます↓)
【ピアノ】を習ったしょーもない理由と【ピアノ】を嫌いになったしょーもない理由。そして今では【ピアノ】が大好きなんですって話。
おわりに
お子さんにとって、何のストレスもなく自由にたくさん触れるピアノが一番です。
安い電子ピアノなら、トミカで叩いて傷つけてしまっても気になりませんよね?
お菓子を食べながら触っても後で拭けますよね?
生ピアノなどの高いピアノを用意してしまうと、そうもいきませんよ〜(マジで)
あなたのお子さんが1日でも早くピアノを弾きまくれる環境を作り、まずはピアノを好きになってもらうことから始めてみてください!
ちなみに、ピアノ入門したてのお子さんに私がオススメする電子ピアノは、CASIO(カシオ)のPrivia PXシリーズ一択です。
実際に店頭を回って多くの既存電子ピアノを比較しましたが、今でもコスパ最強モデル。
2年前に購入し、夜間練習用として毎日使用していますが、静音性や耐久性も抜群に良いのでぜひ候補に入れてみてはいかがでしょうか。
