大人気ピアニスト【清塚信也】の考え方から学ぶ、表現力を高めるためのピアノ練習法と楽譜へのアプローチ!

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子どもがピアノを練習するときの「楽譜」の役割

 

こんにちは、ヒロです!

 

皆さんのお子さんがピアノを練習するとき、「楽譜」をしっかり読んでいますか?

 

音符を一つ一つ読み取っていく意味からも、専門用語で「譜(ふ)読み」なんて言ったりしますね。

 

私は子供の頃にピアノを習っていましたが、大人になった今でも実は譜読みが大っ嫌い。

 

(自分のエピソード↓)

【ピアノ】を習ったしょーもない理由と【ピアノ】を嫌いになったしょーもない理由。そして今では【ピアノ】が大好きなんですって話。

 

その悪い癖を引き継いでしまったのか、娘も小学5年生になりますが未だに譜読みが苦手です。

 

「譜読みが苦手なら、いつまで経っても上手く弾けるようにならないんじゃないの?」

 

なんて思うかもしれませんが、これについてはどうなんでしょう。

 

正直、娘が「楽譜」を読む意味はほとんどないレベルですが、実際に上達していないかと聞かれると答えはNO。

 

小学生低学年の頃は、ジュニアピアノコンクールで最優秀賞を受賞。

 

(そのときの記事はコチラ↓)

たった一度でも【ピアノコンクール受賞歴】があれば、その後は大きなモチベーションになる。

 

小学生中学年になると、ブルグミュラーコンクールの地区大会では優秀賞を受賞し、その後ファイナリストとして全国大会で銀賞も受賞。

 

(そのときの記事はコチラ↓)

【ブルグミュラーコンクール】小学3・4年B部門での優秀賞から感じた、一度自信がついた子供の強さ。

【ブルグミュラーコンクール・ファイナル】小学3・4年Bの銀賞受賞と、審査員評価から予測する採点基準

 

こんな感じで、譜読みが苦手でもそれなりに権威のあるピアノコンクールで実績を残しています。

 

最近は「あまり譜読みにこだわる必要ないのかも」なんて自分でも思い始めてもいるのですが、それでも娘には「楽譜をちゃんと読め!」なんて叱ってしまう葛藤が(笑)

 

私は嫌でも楽譜から曲を覚えていくスタイルですが、娘の場合は楽譜を使わずになるべく曲を覚えて弾いているような印象ですね、、、

 

だから、ピアノを演奏するスキルは親の私がまだ勝っていますが、「楽譜」がなくなってしまうと立場が逆転します。

 

ちなみに息子は幼稚園児ですが、しっかりと譜読みをして弾くタイプ。

 

この息子もピアノを習って半年で出場したブルグミュラーコンクールでファイナリストになり、見事に銅賞を受賞。

 

(そのときの記事はコチラ↓)

【ブルグミュラーコンクール】地区大会の幼児部門で、優秀賞を受賞したピアノ歴半年の4歳児

【ブルグミュラーコンクール・ファイナル】幼児部門で銅賞を受賞したが、重要なのは全国レベルを体感できたこと。

 

結局のところ、ピアノの練習方法の癖は、その子の性格が強く出るのかもしれませんね。

 

我が家のように親子3人のピアノの練習方法がバラバラなんですから、正解なんて実はないのかも(笑)

 

でもお子さんにピアノを習わせていると、正しい練習方法で進めているのか親として心配になりますよね?

 

ピアノの練習を語る上で、やっぱり「楽譜」をどう扱うかがキーポイントになることは間違いありません。

 

事実、ピアノコンクールで審査員に評価してもらうためは、その楽譜通り忠実に弾けているかが一番重要なんですよね。

 

(過去の記事でも触れています↓)

【ジュニアピアノコンクール】地区予選と本選では、審査員の評価基準が大きく異なる。

 

ピアノでよく言われている表現力とは、自分で勝手に解釈して弾く個性ではなく、作曲者の意図をどれだけくみ取って弾けるかを指します。

 

つまりは作曲者が書いた「楽譜」通りに弾きなさい、となってしまうのですが、、、

 

そんな悩みが尽きないピアノの練習方法ですが、人気ピアニストの【清塚信也】がこれについてご自身の考えを述べているので今回紹介させていただきますね。

 

人気ピアニスト・清塚信也が考える「楽譜」とは

 

皆さんは、産科をテーマにした女性に大人気のドラマ『コウノドリ』を知っていますか?

 

そのメインテーマを作曲・演奏しているのがピアニストの清塚信也です。

過去の経歴からも【クラッシック界の異端児】なんて呼ばれたりしていますが、日本の将来を担う本当に期待の作曲家&ピアニストであることは実証済み。

 

(清塚信也を熱く語っている記事はコチラ↓)

【清塚信也】産科ドラマ「コウノドリ」で不動の人気ピアニストへ。遂に頭角をあらわした、楽譜を書かない天才作曲家!(動画あり)

 

その清塚信也がオフィシャル楽譜の中で、ピアノの楽譜に対して以下のように意見を述べています。

 

僕は自分の演奏のためには楽譜を書かないので、普段は指と頭で憶えている音楽を演奏しています。

なので、今回、皆様にお見せしようと楽譜を書いてみたら、僕の知っている曲より数段に難しくなっていました。

引用元:ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス出版部 清塚信也監修 『ピアノソロ・連弾 清塚信也 For Tomorrow』より

 

「え、、、そもそも楽譜いらないんか、、、」

 

私はこのことを知った時、そりゃもう衝撃でしたよ(笑)

 

作曲家は、自分の楽譜に表現方法をはじめとする意思を落とし込むのが大半ですから。

 

上で紹介した記事にも載せましたが、実際に清塚信也の素晴らしいピアノ演奏を聞くと、あれだけの大作に楽譜が無いことはちょっと理解できないレベルですね。

 

清塚信也が天才ながらも異端児と呼ばれる理由はここにあります。

 

やはり、楽譜から音楽を獲るのはとても難しいことですね。

なので、やっぱり音楽は耳から入れてほしいです。

是非、よく楽曲を聴いて憶えて、それから、最後の仕上げに楽譜で確認する、という段階を踏んで欲しいです。

引用元:(同上)

 

私も譜読みが苦手なので、弾きたい曲ができたらCD音源でとにかく聴きまくります。

 

何十〜何百回と聴いた曲も多いですが、曲自体が頭に入ってしまえば譜読みもかなり楽になりますからね。

 

「楽譜で確認する」という言い回しは本当に的確ですよ!

 

クラシックは、その多くの作曲家が録音技術の無い時代の人なのでそれが出来ないから、楽譜に頼らなくてはなりませんが、今はそうではありません。

楽譜を作っておいて言うのもなんですが、楽譜にしがみつき過ぎず、演奏にしがみついて音楽を習得してください。

そうすれば、楽譜にしかないヒントも理解出来るようになるはずです。

(中略)

音楽は自由な生き物です。

けっして、楽譜という籠の中で飼おうとしてはいけませんよ。

引用元:(同上)

 

注意してもらいたいのが、清塚信也はこのコメントで「楽譜が不要」と言っているわけではありません。

 

むしろその逆で、「作曲家本人の演奏にしがみつき、繰り返し耳から聴いた方が楽譜を理解できる」と主張しているのです。

 

メトロノームで練習する(楽譜に書いてあるテンポの数値通りに弾く)ことすら否定的な立場をとっているくらいで、「楽譜という籠」には、現代のピアノ教育に対する皮肉が込められているのかもしれませんね、、、

 

ピアノ教室の先生が絶対に正しいわけではない

 

世の中にたくさんいるピアノ教室の先生の中には、子どもがピアノを練習する上でプロの演奏(CD音源や動画など)は必要ないという意見の方も多いんですよ、残念ながら。

 

清塚信也の考え方からすれば、これは大きな誤りであることがわかりますよね?

 

しかし、子どもが小さいうちは、最終的にどちらが正しいかを判断するのは親の皆さんなんです。

 

ぜひ、今までの練習方法を振り返ってみて下さい。

 

お子さんの演奏が、ピアノ教室の先生独自の解釈からくる演奏になっていませんか?

 

ちょっと言葉は悪いですが、そんな練習をいくら続けていてもピアノコンクールなどでは評価されません。

 

CD音源などにある著名なピアニストほど表現力が豊かなのは、本当の意味で楽譜を理解してるからであって、オリジナルな演奏ではありません。

 

ひとつの曲でも弾き手を変えて何度も繰り返し聴き続ければ、その違いがすぐに分かるようになりますよ。

 

私も我が家の子どもたちには、プロの演奏をたくさん観せたり(=YouTube)、聴かせる(=CD)ようにしています。

 

子どもの感受性は驚くほど高いので、正しい演奏を知ることで表現力が格段に上がるんです、実際。

 

どんな曲であっても作曲家の想いがあるので、それを代弁する本物のピアニストの演奏を通して、弾きたい曲を正しく覚えていくことをオススメします。