〈インプラント治療〉を安易に考えない
こんにちは、婿殿ヒロです!
先日、医療従事者の私が実際に〈インプラント治療〉を身をもって体感してきたことを記事にしました。
(この記事を読む前にコチラをどうぞ↓)
【経験談】〈インプラント治療〉手術は痛くないってウソなの?!医療従事者の私が実際に経験したら「麻酔切れたら普通に痛い」説が判明!
このインプラント治療は、控え目に言っても普通に【手術(オペ)】です。
一般的な歯科でおこなう〈虫歯の治療〉や〈親知らずの抜歯〉などと同じジャンルで考えている方も多いですが、それは間違いなので注意して下さい。
インプラント治療を知らない方にひと言で伝えるとすれば、「局所麻酔だけで顎に金属ボルトをドリルでブチ込む手術」と私は言うでしょうね(笑
顎といっても、顔面領域の手術になるので難易度もそれなりに高く、しっかりとした滅菌環境(いわゆる手術室)で通常行われます。
ですから、これからインプラント治療を検討されている方は、まず安易に考えないこと。
繰り返しますが、どこの歯科でもできる簡単な治療ではありません。
私は医療従事者なので実態をはっきりお伝えしますが、個人で開業している歯科医のホームページで〈インプラント治療〉ができることを宣伝しているのを結構見かけますが、大半は患者へのイメージ効果を期待したパフォーマンスなんですよね、、、
〈インプラント治療〉は医師も患者もリスクが高い
インプラント治療は手術なので最低でも2時間近くかかります。
その時間ずっと治療室を占領するだけでなく、執刀する歯科医師や助手役の歯科衛生士も必要になりますから、その患者1名に費やすと他の患者さんの普通の治療は全くできませんよね。
さらに患者が急変した場合の対応も不安材料。
個人で開業しているような小さな歯科では、毎日何十人も患者を抱えているのにそんなリスクは取りたくありませんから、結局は「ちょっと難しい症例ですね、、、」なんて理由で他の医療機関に紹介してしまいます。
コンビニの数より多いと言われている個人開業の歯科で実際にインプラント治療を受けようと思っても、結局のところ、積極的に手術している医療機関へ回されて不安なまま当日を迎えることに、、、
加えて、一般的にインプラント治療は【自由診療】なので保険が使えません。(※)
※国が指定した先天性疾患などで例外はありますが、大半は該当しないと思って下さい。
高額な自由診療の手術であるにも関わらず、本人が不安なまま手術当日を迎えてしまう。
医療従事者の私が実際に患者側を経験したので理解できますが、インプラント治療を受けるにあたってこの不安なまま治療が進むというのは絶対に避けるべきです。
今現在検討している方は、ネットで溢れるような宣伝情報を簡単に鵜呑みにせず、「インプラント治療は自分にとってリスクのある手術なんだ」という正しい認識をもって下さい。
そうじゃないと、手術が終わってから大きな後悔をすることに、、、
信頼できる医師の見分け方
インプラント治療を受ける前には必ず医師の診察やX線検査(歯科用レントゲンや歯科用CTなど)を受けますが、重要なのは〈インプラント治療に関する説明〉です。
専門用語で【IC(インフォームド・コンセント)】と呼びますが、この重要なICをしっかりしてくれる医師かどうがが信頼できるかの決め手。
繰り返しますが、インプラント治療はリスクを伴う手術ですから、この手術に対して説明が適当な医師はまず信頼しない方が得策ですね。
私は患者である皆さんの利益になる情報を発信したいので、医師会からの反感を覚悟で言いますが、世の中には色々なタイプの医師がいますので注意して下さい。
(過去の記事で医療現場の実情をまとめてます↓)
医療スタッフを信頼できますか??医師も看護師も5割が不適合者【ホンネの話】
インプラント治療に限らず、医療行為とは人と人との信頼関係の上で成り立ちます。
だって、皆さんは自分の人生(命)を医師(他人)に預けるわけですから、、、
神経質になるのは正常なので安心して下さい。
- IC(事前説明)を面倒くさそうにしている
- 自分の目を見て話してくれない
- 質問すると嫌そうに回答する
この3つは信頼できない医師に多い特徴なので、インプラント治療を受ける紹介先で少しでも感じ取ったら他の医師を探しましょうね。
後悔しないためにも、信頼できないと思ったらすぐに変える勇気が必要ですよ!
ちなみに私自身は医療従事者なので実態に慣れていますが、いざ自分や家族の治療を任せるとなったら、本気で向き合ってくれる医師をしっかり判断しています。
私が受けた〈インプラント治療〉ICの【同意書】を公開
実際に、私が受けたインプラント治療に関するICの同意書を特別に公開しますね。

説明内容としては、まず初めに【自由診療】であることとその金額について。
高額ですから重要なところですよね(笑
記載にある通り、私がインプラント治療を受けたこの医療機関では、最初の診察だけで実費1万円、定期再診でも毎回3千円かかります。
その他、術前検査の歯科用レントゲン(パントモグラフィ)や歯科用CTで1万円。
ちょっと脱線しますが、インプラントの実際の手技は検査結果(=X線画像)をもとに実施しますので、画像の精度はインプラント治療成績にそのまま直結します。
つまり、撮影を担当する診療放射線技師のレベルも鍵を握っているということ。
(放射線技師について詳しくはコチラ↓)
『ラジエーションハウス』主人公の職種【診療放射線技師】はどのくらい稼げるの?!具体的な年収を教えます
【経験談】医療職は甘くない!!新人から10年間本気で働かないと信頼されません(おまけにブラック企業、、、)
話を戻します。
インプラント治療に関する細かい診療報酬加算を合計すると、私の場合はたった1本の挿入でしたがトータルで約40万円の費用でした。
普通にめっちゃ高い治療ですよね、、、(T ^ T)
また、ICの中身で一番重要なのが治療期間と合併症のリスク。
これについては上に載せた手書きの説明だけでなくスライドによる講演もしていただき、しっかりと私が納得できるまでICをしていただきました。
ICはお互いの信頼関係を築く上で本当に大切な診療行為ですが、私の担当の医師もしっかりそのことを理解していましたね。
皆さんもこれからインプラント治療を検討されているなら、しつこいくらい医師から細かく説明を受け、自分自身が納得するまで治療に進まないで下さい。
最後のところは根性論になってしまいますが、医師は神様でもなんでもありませんので、インプラント治療を受け身で挑むのは何の得もありませんよ。
あなたの治療成績は、医師を選ぶところからもう始まっているのです。
(コチラの記事もどうぞ↓)
【ホンネ】医療従事者がこっそり教えます!失敗しない病院&医師選びのために必ずチェックすること