生ピアノは絶対に〈調律〉が必要
こんにちは、婿殿ヒロです!
ピアノを習い始めると、はじめの数年間のうちは電子ピアノなどで十分練習できますが、成長するにつれて少しずつ物足りなくなってくるんです。
(初心者は電子ピアノで十分な理由↓)
最近の【電子ピアノ】は、ピアノ入門者にとっては十分すぎるスペック!
「安い電子ピアノは意味がない」という考え方は正しいの?それとも間違いなの?!
ちなみに、私自身はピアノを13年間ほど習い続けた経験があり、また娘も現在7年目になります。
「電子ピアノだとちょっと違うなぁ、、、」
と、子どもながら体感的に感じ始めるのは、おそらくピアノを始めて3〜4年ほど経過した頃でしょうか。
幼児から習い始めたとしても、小学生の中学年に差し掛かった頃には電子ピアノと生ピアノの違いが練習の壁になります。
(生ピアノへの切り替え時期について↓)
【アップライト】と【グランド】ピアノの生の音は、表現力を倍の速度で向上させる。
【電子ピアノ】だけで必死に練習しても、ピアノの上達には限界がある3つの理由。
結果的に、電子ピアノで習い始めてある程度継続できたらアップライトピアノやグランドピアノに移行するご家庭が多いです。
生ピアノはもちろんそれ自体が高価なので、皆さん同じように購入する際悩むのですが、もうひとつ忘れていけないのがランニングコスト(=ピアノの維持費)。
「え?逆に電気代かからなくなるから、維持費はゼロ円でしょ?」
なんて思っていた方は、後で知らなかったとなると大変なので、ぜひこの記事を最後まで読んでくださいね!!
実際にピアノの中身を見たことがある方はイメージできると思いますが、生ピアノは鍵盤ひとつひとつに弦を張っているので、ジャンルとしては弦楽器になります。
弦の張り具合(伸び縮み)でピアノの音色を調整しているのですが、この作業が〈調律〉。
これは素人の私たちが簡単にできる作業ではありません。
専門の資格を持った調律師を自宅に呼んで、お金を払って調律してもらうことになります。
余談ですが、著名なピアニストなどは専属の調律師を雇っている方が多く、コンサートなどにいつも帯同させています。
本当にこだわる方は、演奏するピアノの種類(ヤマハやスタインウェイなどのメーカー)によって得意とする調律師を選ぶそうで、それほど調律が重要な証拠です。
話を戻しますが、「お金かかるなら調律しなくても平気ですか?」って質問をよく耳にします。
まぁその発想もわからなくもないんですが、結論から言ってしまえば調律しないのはNG。
調律しないで生ピアノを使っていると、弦の緩みでところどころ音が変わってきてしまうので、ひどい場合は音程の外れた不快な演奏になってしまいます。
アップライトピアノやグランドピアノを購入するのであれば、必ずランニングコストとして調律費を念頭に入れておいて下さいね。
調律を依頼する【頻度】
それでは、どのくらいの頻度で調律すれば良いのか。
オススメの頻度はズバリ!!、、、
と具体的に期間を明言したいところですが、残念ながらオススメの頻度は断言できません。
その理由は、弦の状態が次に挙げる要因に依存するためです。
- ピアノの構造
- 弦自体の経年劣化(中古の場合は特に)
- 部屋の温度&湿度
- 鍵盤を弾く量(練習時間)
- 演奏する曲の難易度
- 力の入れ具合
つまり、実際にピアノを購入して使い始めてみないことには、どのタイミングで調律が必要になってくるのかわからないんですね。
ちなみに、購入時は調律し終わっているものと普通は思うかもしれませんが、実はそうではありません。
基本的には家にピアノが届いて、いつも弾く場所にしっかり設置してから、そこではじめて最初の調律をすることになります。
この初回の調律代は大体はピアノの販売元がサービスしてくれるので、購入する際にしっかりお願いしておきましょうね(別料金は痛いので、、、)。
参考までに一般的な調律頻度は、ピアノ教室のような相当な使用量のピアノであれば年に数回、家庭であまり使用していなければ年に1回といったところでしょうか。
ですが本当に様々な要因で弦の状態は刻々と変化するので、ピアノの音がなんか変だなと感じてきたタイミングが調律を依頼するタイミングです。
音の違いがイマイチよくわからないという方は、ひとまず1年後にもう一度調律を依頼して、調律師が作業を終えてから調律頻度について相談してみると良いかもしれませんね。
熟練の調律師であれば、あなたの子が弾いている曲の難易度や練習量と、ピアノの状態から総合的に判断して、的確に次の調律時期をアドバイスしてくれます。
調律1回あたりの【料金】
2019年現在の1回あたりの調律の料金は、相場で概ね1万円台といったところです。
近年の調律師の成り手の減少から、地域によっては数千円前後すると思って下さい(数千円って結構な差ですよね)。
また、実績のある調律師などは独自に料金を設定していることも多く、必ず事前に確認しておいた方が無難ですよ。
予約がびっしりの調律師などは普通に数万円単位で設定していることも、、、
ちなみに我が家はヤマハのアップライトピアノですが、ヤマハ専属の1級調律師(還暦を過ぎた大ベテランの方)に毎回お願いしています。
ヤマハピアノに熟知したヤマハ公認の調律師なので、料金は少し高めの1万5千円。
個人的な意見ですが、多少料金が高くても使っているピアノメーカー公認の調律師を探して依頼することをオススメします。
こういった調律師は、ピアノの調律技術はもちろんですが、内部の他の部品についてもかなり精通しているので、ピアノ自体の定期メンテナンスとして安心して任せられるのが最大のメリット。
調律師と積極的に会話するメリット
気に入った調律師がいたら、次回から毎回同じ方に直接依頼しておけば、少しずつ信頼関係が生まれます。
そうするとお互いに人柄も理解できているので、例えば弾いていて気になるところを気軽に相談できるようになりますよね?
実はこれ、かなり重要なんです。
ピアノは精密機械と同じなので、毎日弾いている人が感じ取る些細な「あれ?」という感覚が、調律師にとっても結構ヒントになるそうで、、、
小さなお子さんは上手く伝えることが難しいかもしれませんから、ぜひ親御さんの方から調律師と積極的にコミニュケーションをとることをオススメします!